暁 〜小説投稿サイト〜
ヘタリア大帝国
TURN14 マジノ線攻略その十二
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

「ダンケルクからすぐにロンドンに戻るぞ」
「わかりました。それでは」
「とにかく急げ。今のうちだ」
 とにかくだ。今が大事な時だった。
「逃げるぞ。早くな」
「了解です」
「それでは」
 こうしてだ。エイリス軍は何とか戦場を離脱できた。しかしだ。
 彼等は今回も敗れた。そして無念さを胸に本国に逃れたのである。そして。
 フランスもだ。妹と共に戦線を離脱していた。その彼はだ。
 意気消沈した顔でだ。こう己の妹に尋ねていた。
「これから何処に行けってんだ?」
「王族の方も皆ドクツに投降されましたし」
「それで離宮に軟禁だよな」
「はい」
 そうなるとだ。妹は兄に答えた。
「そうなります」
「だよな。じゃあ俺達も」
「いや、まだ手はあります」
「あるのかよ」
「シャルロット様がおられます?」
「シャルロット?ああ」
 この名前を聞いてだ。フランスもふと気付いた顔になった。
 そしてそのうえでだ。こう妹に言うのだった。
「あの娘か」
「はい、先王陛下の四女の」
「あの娘がまだいたか」
「今マダガスカルにおられます」
「じゃあマダガスカルまで落ち延びるか?」
「それがいいかと」
 これがフランス妹の提案だった。
「そしてそのうえで」
「もう一度か」
「再起を計りましょう」
「そうだな」
 フランスも妹の言葉に頷いた。そのうえでだ。
 彼等はマダガスカルに向かった。残った僅かな艦隊と共に。
 戦いは終わりドクツはオフランスを占領した。彼等は一つの目的を果たしたのである。


TURN14   完


                      2012・3・20
ヘタリア大帝国

150部分:TURN14 マジノ線攻略その十二

TURN14 マジノ線攻略その十二

「オフランスとの戦いにだ」
「恐るべきはあの艦ですね」
 ロンメルは艦のことに言及した。
「あの娘の開発されたあの艦あってのことです」
「その通りだ。潜水艦か」
「姿が見えない艦」
「まさに亡霊だ」
 それだとだ。マンシュタインはその潜水艦というものを評した。
「そしてその亡霊がだ」
「ええ。我々に勝利をもたらしました」
「では勝利を完全なものにする為に」
「ええ。今から」
「全軍突撃だ」 
 マンシュタインはまたこの命令を出した。
「この戦いはそれで終わる」
「それでは」
 ロンメルが応えてだ。そのうえでだった。
 ドクツ軍は突撃を仕掛けた。それによってだ。
 連合軍は総崩れになり戦いは終った。パリは程なくして陥落しプロヴァンスも占領された。オフランスは完全にドクツの軍門に下ったのだった。
 オランダとベルギーはドクツに投降し彼等の中に入った。しかしイギリスは。

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ