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東京レイヴンズ 異符録 俺の京子がメインヒロイン!
闇寺
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発見した。
秋芳の胸中に子どもじみた好奇心と冒険心が湧いてくる。
「あ、あの……」
「うん?」
「もう平気です。だから、あの、その……、離して、ください」
真っ赤になり今にも消え去りそうな声で懇願してくる様子は秋芳のS心をくすぐったが、今はそれよりも気になることがある。
「おお、すまん。なぁ、あの中どうなってると思う?」
「え? 洞穴?」
「ちょっと入ってみよう」
「ふぇ? ええーッ!?」
有無を言わさず洞穴の中へと入っていく秋芳。
(どど、どうしよう? あんな真っ暗なところ、怖くて入りたくないけど、けど……)
一人になるのも怖い。秋乃はあわてて後を追い、洞穴に入る。
外からの光が奥までとどいているようで、中は意外と明るかった。それに広い。
「妙だな、どうも人の手が入ってるっぽいぞ」
階段のような段差が続いている。自然にできたとは考えにくい。
「……あ! あ、あの。わたし思い出しちゃいました」
「なにをだ?」
「このあたりに昔の、すごい大昔の王様のお墓があるってお話。千じいちゃんから聞いたことがあるんです。あ、千じいちゃんていうのは寺男。お寺の雑役をしている人で、すっごいおじいちゃんで、物知りなんです」
「ほほう? くわしく聞かせてくれ」
「え? ええと、その……、ごめんなさい。それしか知らないです。ごめんなさい」
「埋葬された王様の名前とか、造られた時代とかもわからないのか?」
「……はい、すみません……」
「そんなに気にするなって。さっきのうんこ食ってた元気はどうした」
「うんこなんて食べてません! ああッ!!? またうんこって言っちゃった! 二回も!」
「そうそう、その調子その調子」
洞穴を降るにつれ、さすがに外の光もとどかず、暗くなってきた。
秋芳は簡易式符と火行符を取り出し、口訣を唱える。
「以火行為光明。急急如律令」
火行を以って明かりとなす。熱を生じない光の球が現れ、あたりを照らす。
「わ、すごい。それ、動くんですか?」
星宿寺は夜ともなるとあちこちの石灯籠などに呪術の火が灯る。それ以外にも日常的に呪術を使用しているが、あいにくと秋乃はそっち方面はさっぱりだ。
「ああ、こうやって先に飛ばして足元を照らすこともできる」
そう言うと光球を自在にあやつり、天井から床まで照らしていく。
「わ、これなら暗いとこでも安心ですね」
「怪物が潜んでいたら一発で気づかれるけどな」
「ひゃっ! かか、怪物ですか?」
「こういう遺跡には守護者たるガーゴイルやゴーレム的なモノがつきものじゃないか」
「それはゲームとかの話じゃ……」
「しかし遺跡探索かぁ、いいよなぁ。男の浪漫だよ」
「そ、そうなんで
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