0219話『先日の続きの出来事の鶴姉妹の回想』
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「「「はぁー………」」」
満面の鳳翔さんの笑顔にみんなは顔がにやけていたのを隠し切れないでいた。
提督もそれで少し見惚れていたのは内緒であったが後で榛名に問い詰められたとかなんとか。
「さぁ鳳翔さん! 壇上に上がって!」
「はい。シャンパンも用意しましたのでコップに注いで乾杯の音頭をお願いします」
千歳と千代田がそう言って鳳翔さんにシャンパンの入ったコップを渡す。
みんなもそれに習ってジュースやお酒などを各自手に持つ。
鳳翔さんは顔を赤くさせながらも壇上に立つと、
「みなさん……私のためにここまでしてくださりなんと言葉を残せば困ってしまいます……でも、これだけは言えます。みなさん、私は皆さんの事が大好きです!」
「「「うっ……!」」」
鳳翔さんのその言葉で何名かが感激のあまり胸を抑えて倒れたとかなんとか。
そしてその言葉を言い終わったと同時にふすまがいきなり開かれてそこには金剛と大和が立っていた。
「ま、間に合いましたデース……」
「鳳翔さん! 進水日おめでとうございます!」
「金剛さん! 大和ちゃん!」
いきなりの二人の登場に鳳翔さんはさらに驚きの表情をする。
「ヘーイ、鳳翔! ワタシからもプレゼントデース! 受け取ってクダサイネ!」
「私からも鳳翔さんに日ごろからもお世話になっているお礼でプレゼントを持ってきました。受け取ってください」
「私も!」
「あたしも!」
と、そんな感じで褒章の足元にはどんどんと贈り物が置かれていくのを見て鳳翔は困り顔で、
「まぁまぁ……こんなにくださるなんて……もう私、感無量です……本当にありがとうございますね」
またしても満面の笑みを浮かべてさらに撃墜数を増やす鳳翔だった。
……そんな事を瑞鶴は思い出しながらも、ふとある事を思い出す。
「そういえば、進水日のお祝いが終わった後に鳳翔さんと提督さんの二人でまたどこかに行っちゃったけど……どこに行ったんだろうね?」
「それは分からないわ。でも、きっともう一人のところに行ったんだと思うわ」
「もう一人……? あ、そう言う事ね。提督さんって本当にみんなの進水日の事はチェックは欠かさないんだよね」
「そこが提督の優しいところよ。見習わないとね瑞鶴」
「そうだね、翔鶴姉」
提督と鳳翔は宴会が終了した後にとある部屋へと向かっていた。
「提督? 私にもこんなに盛大に祝ってもらったんですから彼女の事も祝わないとダメですよね?」
「そうですね。まだこの鎮守府に来て半年も経っていないけどもう大事な仲間ですから」
そしてある部屋の前に到着するとノックをする。
『あ、はーい! どちら様ですか?』
「私だ択捉。中に松輪はいるかい?」
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