暁 〜小説投稿サイト〜
赤き巨星のタイタノア
番外編 青き恒星のヘラクロア
[6/6]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き
やがて2人は何事もなかったかのように、そのまますれ違ってしまった。

(……聞き違い、だろうな。僕らの巫女……ルクレイテ様の名を、地球の人が知ってるはずがないし……)
「烈騎ー、今の不審者と知り合い?」
「んー? いや、別に知り合いじゃ――っていうか、その不審者っていうのやめなさい!」
「わー! 烈騎が怒ったー!」

 そんな烈騎の背を一瞥し、サングラスの男――日向威流(ひゅうがたける)は、気を取り直すように歩み出す。彼の隣に立つ女性――志波円華(しばまどか)は、不思議そうに小首を傾げていた。

「威流、今の人と知り合い?」
「……いや、違うが。なんだろうな……他人、って気がしなかった。それだけだ」

 2人はどこか腑に落ちない様子で、カートを押して買い物に戻っていく。

 ――あの赤い瞳の青年が、自分達と深い関わりを持っていた戦士であるとは、知る由もなかった。

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ