番外編 青き恒星のヘラクロア
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やがて2人は何事もなかったかのように、そのまますれ違ってしまった。
(……聞き違い、だろうな。僕らの巫女……ルクレイテ様の名を、地球の人が知ってるはずがないし……)
「烈騎ー、今の不審者と知り合い?」
「んー? いや、別に知り合いじゃ――っていうか、その不審者っていうのやめなさい!」
「わー! 烈騎が怒ったー!」
そんな烈騎の背を一瞥し、サングラスの男――日向威流は、気を取り直すように歩み出す。彼の隣に立つ女性――志波円華は、不思議そうに小首を傾げていた。
「威流、今の人と知り合い?」
「……いや、違うが。なんだろうな……他人、って気がしなかった。それだけだ」
2人はどこか腑に落ちない様子で、カートを押して買い物に戻っていく。
――あの赤い瞳の青年が、自分達と深い関わりを持っていた戦士であるとは、知る由もなかった。
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