第一章 修羅の狩人
[2/6]
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ル・ジョーに迎え撃つ態勢を取る。
男「(ピンは...十分か....ならば)」
男はチャージ・アックスの剣を盾にしまうと、ある態勢に入る。
虎鉄「旦那さんっ!!!」
二頭のイビル・ジョーは、大きく口を開きながら進んでくる。彼を食い殺そうとするつもりなのだ。
だが....
男「...邪魔だ」
男の言葉と同時に背中のチャージ・アックスを変形させ、その形は大きな斧になった。そして襲い来る二頭のイビル・ジョーの攻撃を右に上手く躱し、二匹の頭がちょうど彼の攻撃範囲に入ったと同時に、チャージ・アックスを大きく振り下ろす。
ズバァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァっっっ!!!!
上段からのチャージ・アックスの振り下ろしに、二匹の頭は綺麗に撥ね飛んだ。
首を亡くした胴体は当然の如く、倒れる。
男「...これで後、八頭か...」
そのまま男は残りのイビル・ジョーたちに突撃する。その後も残りイビル・ジョーたちの攻撃を真面に受ける事無く、男はイビル・ジョーたちを斬り、叩き、突き、殴り、最後にはチャージ・アックスの高出力属性解放斬りで止めを刺した。
そして時間は経ち、”この戦闘は”男の勝利に終わった。
男「ふう...ふう...ふう...これでイビル・ジョーは、全滅だな?」
虎鉄「旦那さんっ!凄いにゃっ!!」
虎鉄は彼に駆け寄り、賞賛の言葉を浴びせる。しかし男は「そんなのは如何でも良い」と言わんばかり、淡々と返事した。
男「如何でも良いそんな事。それより確認するぞ虎鉄。この先に”奴が”居る...そうだな?」
虎鉄「そうですにゃ!この渓谷にある森の奥に、奴が居る巣があるにゃっ!!」
虎鉄の返答に男は内心喜ぶ、この先に自身の大切な者を奪い殺した仇が居る...それだけが男の心をざわめかせたのだ。
男「...これで仇が取れる...彼女の仇が...」
虎鉄「旦那さん...」
男の感傷に浸る姿は悲しげで、哀れに思えた虎鉄であった。
感傷に浸っていたが男は直ぐに止め、その今回の狩りの対象が居る森の方向へ視線を向ける。
男「虎鉄、もう一度確認するぞ。このまま行けば、もしかしたら俺たちは死ぬやもしれん。それに今回はギルドにも黙って行っている、つまりこれは違法の狩猟だ。例え生きて帰れたとしても、俺たちは間違いなく死で持って裁かれるだろう.....それでもいいのか?」
男の言葉に虎鉄は...
虎鉄「旦那さん、ワシは決めたのにゃ。生きる時も死ぬ時も旦那さんと共にと決めているのにゃ、それがオトモアイル―の信念ですにゃ」
曇りの無い目で彼に答える虎鉄に男は「もはや言うまい」と思い、武器を背中に
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ