H(変態)A(あると)O(思います)
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後
H(変態)A(あると)O(思います)
広大な景色。真っ白な雲。大地には深緑が生い茂り、美しい景色を作り出している。
そんな場所にも―――
「きゃあぁあ!」
「ふはははは!ピンクゥ!」
―――変態がいた。
「何でいつもいつも私がぁ!」
「そこに!スカートがあるからだ!」
猫耳に青い服装のプレイヤー、シリカがスカートを押さえて変態を睨む。
「しかし良い!スカートとハイニーソの境界が織り成す絶対領域!見るものを魅了し、我等の想像を増幅させるゥ!」
変態の、変態による、変態達のための行為。
人はそれをセクシャルハラスメントと呼ぶ。
「大体、何でそんなに早いんですか!」
「AGI極振りだからなぁ!速さこそジャスティス!」
「死ね変態!」
毎日行われる変態行為。
VRゲーム、『アルブヴヘイム・オンライン』が始まってから今日まで。ほぼ全ての女性プレイヤーが変態の魔の手に掛かってきた。
「しかし!中身が男は対象外!」
そう。見た目は女性のはずなのに、所謂ネカマと称されるプレイヤー達には、一切のセクハラを行っていないのだ。
「何で見分けつけるんですか!」
「歩き方呼吸目線姿勢センス…」
「本気すぎる…」
「―――あと匂い」
「匂い!?」
ズザザザッと後退するシリカ。女性に匂いとか大変失礼である。
「き、今日と言う今日はお縄についてもらいます!皆さんも直ぐに到着します!」
ビシッと指を指して宣言するシリカ。
「ほう?とうとうこの時が来てしまったか」
変態…ゲイザーは腕組みをして息を吐く。
「な、何ですか!また何か企んでるんですか!」
「企むとは…ふふふ。
時にシリカ嬢。君の仲間は美しい花が多くいると記憶しているが?」
「花…?」
「バーザクヒーラーにレプラの鍛冶師、テイマーアイドルの君に、麗弓の猫娘…ふふふふ…たぎるっ!」
「逃げて!みんな逃げて!」
「シリカ!無事か!」
「来ちゃった!?」
駆けつけたのは男女グループ。
それぞれに種族は違うが、団結しているのが良くわかる。
「待たせたなシリカ」
黒の剣士ことキリト。
「観念しなさい変態!」
バーザクヒーラーのアスナ。
「とっちめてやるんだから!」
レプラの鍛冶師、リズベット。
「やいやいテメー!今日は俺様が引導を渡してくれるぜ!(今日もセクハラお願いします!)」
風林火山のリーダー、クライン。
「こいつが例の変態か…」
ぼったくり商人、エギル。
「はぁ…何であたしが…」
麗弓の猫娘、シノン。
全ては変態を討伐するために集った勇姿達だった。
「ようこそ我が楽園へ…」
「楽園?」
「処刑場の間違いで
[8]前話 [1]次 最後
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ