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ヘタリア学園
第六千六百六十八話  出たけれど

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第六千六百六十八話  出たけれど
 入獄してから作家としての能力を開花させたサド侯爵でしたが革命が起こってこの人にも影響が及びました。
「それで出獄したんだけれどな」
「しかしもう貴族も何もなく」
「ああ、もう何もない人になっててな」
 フランスはオーストリアさんにそれからのサド侯爵のこともお話しました。
「しかも書いた本をナポレオンさんが読んでな」
「激怒されて」
「また入獄させられたんだよ」
 ナポレオンさんが直接言ったそうです。
「そっからもう病院に入れられたりしてな」
「孤独な人生でしたね」
「奥さんにも離縁させられてな」
「貧困のうちに亡くなられていますね」
「見ていて悲しいものだったぜ」
「色々と問題のあった方にしても」
 それでもその結末はといいますと。
「不遇でしたね」
「本当にな」
 フランスはサド侯爵のことを思いのでした、確かに問題だらけの人でしたがその晩年の寂しい姿を。


第六千六百六十八話   完


                 2017・11・13

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