暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1878話
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含めた他の3人に注意されてしまい、それが順平には屈辱だったのだろう。
 今日の戦闘を見ても思ったが、順平はどこかこの状況を現実として認識していないように感じられる。
 言うなれば、ゲームや漫画、アニメといった世界に入っていったような……
 いやまぁ、恐らくこの世界も原作があるという意味で決して間違っている訳ではないのだろうが、残念ながら原作があろうとなかろうと、この世界は現実なのは間違いない。
 お前、そのうち死ぬぞ。
 本当ならそう言った方がいいのだろうが、もしそんな風に言えば、恐らく……いや、間違いなく順平は余計に意固地になるだろう。
 だとすれば、ここで言うのではなく、もう少し順平が落ち着いてから言った方がいいだろう。

「あのね、ミスしたのをしょうがないって言ってるようだと、後でどうにかなっても知らないわよ? 2階や3階のシャドウはそこまで強くないかもしれないけど、上に行けばもっと強いシャドウが一杯いるんだから。それに……死神とか……」

 ゆかりの言葉の最後、小さく呟かれた死神という言葉に、順平は不思議そうな表情を浮かべる。

「は? 死神? 何だよ、それ」
「便宜上死神と呼んでるだけだが、そういう強いシャドウが1匹いるんだよ。それも階層とかそういうのは全く無関係に、姿を現す」
「ふーん、アクセルでも勝てない相手か。なら、俺がそいつに勝ったら……」
「無理だ」

 世迷い言を口にした順平の言葉を、一刀両断にする。
 実際、死神はフェイトと同じくらいの力を持つ。
 今の順平程度が……いや、順平以外でも、死神と戦って1分保つ奴なんて存在しないだろう。
 それこそ、文字通りの意味で一蹴されて終わりの筈だ。

「待てよ! 何でそう言い切れるんだよ! もしかして、自分以外がその死神って奴と戦って勝ったら、アクセルよりも強いって事になって、困るからそう言ってるのかよ!?」
「ちょっと、順平! 馬鹿な事を言わないでよ! あんたは、死神を自分の目で見た事がないからそんな風に言えるのかもしれないけど、あれは普通の人にはどうしようもない相手なんだから!」

 エントランスにゆかりの声が響く。
 まぁ、実際にゆかりは死神をその目で見ている。
 それだけに、自分が……少なくても今の自分では絶対に勝てない相手だというのを、骨身に染みているのだろう。
 だが、それは逆に言えば、死神を直接その目で見ているからこそ言える事であり、見ていない者にとっては言葉では理解出来ても、実感として理解出来る訳ではない。

「へぇ、死神って強いシャドウがいるのか。なら、そいつを俺が倒せば……」

 だからこそ、順平の口からそのような言葉が出たのだろう。
 その言葉に反応したのは、死神についての情報を聞いているという点では同じでも、
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