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東京レイヴンズ 異符録 俺の京子がメインヒロイン!
憑獣街 3
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きいからだ。
京子自身の豊かな胸が邪魔をして、下からだと顔が見えないのだ。
「おっぱい、でかいな」
不覚。つい口に出してしまった。
「――っ!」
京子が顔を真っ赤にして睨みつける。
「……スケベ」
「男はみんなスケベなんだよ」
「エロ」
「男はみんなエロいんだよ」
「えっち」
「男はみんな、えっちなんだよ。……なぁ、さっきの言葉。おぼえてるか? なんでもしてくれるんだよな?」
こくん。
これ以上はないくらい顔を真っ赤に染め、瞳を潤ませながらうなずく。
と同時に拳を振り上げる。
「でも、変なこと言ったらぶつわよ」
「ぶたないよ」
「ぶつわよ」
「ぶたない。君はケガ人をどつくような暴力ヒロインなんかじゃない」
「ぶつわ」
「おまえと――」
「ぶつ!」
「まだなにも言ってないだろ」
下からのアングルがなんともいえない。
(あのでか乳をひん剥いてアクリル板に押しつけ、色々な形に変形する様を観賞するプレイとか、いいな)
コツン。
「痛いじゃないか、なぜぶつんだ」
「痛くない! 今すんごいエロいこと考えたでしょ! わかるんだから!」
その時、軽快な着信音が鳴り響いた。京子のケイタイからだ。
「……お祖母様からだわ」
「ああ、心配してかけてきたのか」
「ううん、メール。…ここに来るって」
「なに?」
思わず起き上がる。
「ここに? 塾長に連絡したのか?」
「してないわ。卦でも見たのかしら」
「星読みってそんなピンポイントで誰かの場所までわかるのか? つか、そこまでわかるなら今回の騒動を事前に読めなかったのかって話だが…」
「陰陽師の中にも誤解してる人がたくさんいるけど、星読みの力はなんでもわかる万能なものなんかじゃない。天啓みたいなものだってお祖母様が言ってたわ。知りたいことを常に知ることはできない。急になにかが降りてきて、知りたくもないことを知らされる時だってあるって」
「なるほど、そう考えると星読みも大変だな。……さて、どう説明しようか。木ノ下先輩のことは黙っててあげたいが、それも知っているかもしれないし……」
ふたたび着信音。同じく京子の祖母、倉橋美代からのメールだ。
「ええと、木ノ下先輩のこともふくめて、事後処理はこちらでします。ですって」
「ばあさん今夜は妙に冴えてるな!」
「あと、あなたにもお礼がしたいから少し待ってて。ですって」
「俺のことまでわかってるのかよ『召喚教師リアルバウトハイスクール』の澁澤右京ばりの星読みっぷりだな、おい!」
「まだ続きがあるわ……て――ッ!?」
「どうした?」
「な、なんでもないわ!」
赤面してケイタイをしまう京子。
ほどなくして一匹の三毛猫が京子
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