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東京レイヴンズ 異符録 俺の京子がメインヒロイン!
憑獣街 3
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うそれだが、呪力で巧みに抑えているため、まわりに被害は出ない。
ゆっくりと近づく火球。絶対の死を前にして、もはや言葉すら出ない火怒呂。
「燃??(燃えちまいな)!」
火怒呂六三は三昧真火に飲み込まれ、消滅した。
秋芳が京子のほうを見ると、禍斗が水流に飲まれ消滅するところだった。
「やったな。フェーズ3の霊災を祓うなんて、プロ並じゃないか。ケガはないか?」
「ええ、平気。とっても心強い味方がいてくれたから。……それよりも木ノ下先輩は!?」
犬神にさいなまれていた木ノ下純。火怒呂を倒してその犬神はどうなったのか?
「キャンキャンキャンキャンキャンッ!」
四つん這いになり、後ろ足で蠱毒が埋まっているであろう地面を掘っていた。
頭からはケモノ耳、お尻からはモフッとした尻尾が、手足には肉球ができ鉤爪が生えている。
「き、木ノ下先輩!?」
「悪い気は感じないが、なんか変な具合に生成りが進んだようだ」
「落ち着いてないで、早く蠱毒を修祓しましょう。そうすれば先輩も――て、あなた酷いケガじゃない!」
「すぐ治す。問題ない」
掘り出した蠱毒の本体。四つに分かれた犬の頭蓋骨の欠片に、純の持っていた残りの骨を合わせたとたん、それはさらさらと崩れていった。
もはや瘴気など発してはいない。
術者が死んでなお強い呪力を発する呪具も存在するが、これはそのようなタイプではなかったようだ。
「京子、悪い。少し眠る」
「え? ちょ、ちょっとなに――!?」
目覚めるとベンチに横たわっていた。
「あら、もう目が覚めたの? 早いわね」
京子が見下ろしている。彼女に膝枕されているのだ。
(なんか、最初に会った時と逆だな…)
「ハンカチは木ノ下先輩に使ってるから、こうしてあげてるの。感謝してよね」
隣のベンチを見ると純が横になっていた。
その頭の下には京子の物と思われるハンカチが一枚敷かれている。きちんと調べなければわからないが、純の体の中に犬神はおそらくもういない。
「感謝する。俺は、どのくらい寝ていた?」
「五分……。ううん、三分も経ってないわ」
「そうか――」
さすがに消耗した。
傷を禁じる術は制御がむずかしく、呪力の消費も大きい。
なにより三味の真火を使ったのがこたえた。
火怒呂が結界の中で削り殺されるのを待っていてもよかったのだが、やはりあの数々の言動が頭にきていたようだ。
すぐ起き上がろうとするが、やめた。気持ちが良いからだ。
「もうちょっと休んでたほうがいいわ。あなた、ボロボロじゃない」
「そうかな」
「そうよ」
こうして膝枕されていると、京子の顔がよく見えない。
胸が、大
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