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東京レイヴンズ 異符録 俺の京子がメインヒロイン!
憑獣街 3
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も雪のように降り積もっては消えてゆく。
幾日も幾月も幾歳も。
だが記憶は決して消え去ることはない。
忘れるな――。ここで見た、この風景を。
忘れるな――。おまえの心に宿る、その輝きを。
おまえは倉橋に連綿と受け継がれてきた血と想い。
そして新たなる可能性を秘めているのだ。
わかったか――。
っ!?
われに返る。
目の前には黒々とした夜の庭園が広がっている。
雪なぞとうぜん降ってはいない。
「……いつぞやの屋上の時といい、どうも倉橋には奇縁があるようだな」
京子の部屋。
熱いシャワーを浴びて疲労がやわらいだのか、さっきまでの眠気は感じない。
「ゲームを買いに行っただけで色々あったわね」
そう。愛読している少女向けコミックがゲーム化し、それを買いに出かけて京子は犬神騒動に巻き込まれたのだ。
幼なじみの優しい美少年とは正反対の野性的な魅力にあふれた転校生。さらに知的クールな担任教師や、謎に満ちた妖しい後輩――。
そんなキャラクターたちと共に過ごす学園もの作品。
すぐに寝てしまおうかと思ったが、パッケージだけでも見てみようと、購入したゲームの入った青いビニール袋の封を解く。
「……これ、成人向けじゃない」
京子が購入したものは一般向けだったはずだ。
あの店は成人指定作品を買うさい、かならず年齢確認をする。まちがいようがない。
「そういえば、秋芳君も同じ袋持ってたわよね。笑狸ちゃんに頼まれた買い物って、ひょっとして……」
どうしよう?
好奇心がムラムラと湧いてきた。
気づけば手にしたゲームをPCにインストールしている京子だった。
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