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東京レイヴンズ 異符録 俺の京子がメインヒロイン!
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を取得し、十二神将の一員となった少女が『神童』などと呼ばれ、もてはやされている。
今流れているのはそのような類のものではなく、霊災の発生状況についての情報番組だ。○時○分ごろ、××でフェーズいくらの霊災が発生。○時○分ごろに修祓完了。
霊災発生地点の予測。最近の霊災の傾向と対策などの事柄が事務的なアナウンスされる。
霊災ニュース番組を確認して一日を終えることを日課にしている陰陽師は多い。
「……おかしいな」
「おかしかったら笑ったら」
「ハッハッハって、違う! ……どうも妙だと言っているんだ」
ここ最近発生した霊災の種類に偏りがある。
「あきらかに黄泉還り系の霊災が多い」
以津真天、餓鬼、狂骨、舟幽霊、骨鯨、目競……、先月秋芳が倒した以外の纐纈鬼の出現報告まである。
「言われてみれば、タイプ・スペクターが多いけど、て。フェーズ3の霊災多すぎ! そっちのほうが驚きだよ」
タイプ・スペクター。俗に言うところのアンデッド・モンスターだ。いずれも伝承にある「死んでからよみがえった」怪物に類似する特徴をもった動的霊災。あるいはそれらの生成りをこのように分類している。
ちなみに現在の汎式陰陽術では『幽霊』的存在を通常とは霊相の異なる特殊な霊災として定義している。
あまりに霊力の強い人間や様々な呪的条件がそろった場合、人は死後、その残留霊体が特殊な霊災の核となるのだ。
「ああ、たしかに、それもあるな」
とかく隠蔽、秘密主義をやり玉にあげられがちな陰陽庁だが、ここ最近は開かれた組織であることをさかんにアピールし、国民に理解され親しまれるよういそしんでいる。大連時鈴鹿のアイドルじみた活動もその一環だ。
公表された数字に嘘偽りがないと信じているが、それならそれでこの霊災数は少し異常かも知れない。地震や台風の多い「あたり年」だと思えばそれまでだが、やはり気になる。
(気になるといえば昼に視た星々の幻視も気になる。倉橋京子。あの娘はいったい……)
どうにも気もそぞろだ。今日はもう寝ることにする。
自分のベッドに横になる
すると当然のように笑狸が横に寝そべり話しかけてくる。
「クラスの子や女子寮の子をざっと見た感じだと、あの京子ちゃんよりもおっぱいの大きい娘はいないみたいだね」
「そうか。暑苦しいぞ、自分のベッドで休め」
「もっとよく観察して、こんど京子ちゃんに化けてあげるよ」
「いや、そういうのほんといいから」
「足のきれいな子もチェックしてみるよ。秋芳ってば美脚の女の子好きだからね〜。あ、じゃあ今夜は脚のきれいな子に化けて添い寝してあげる」
「今夜『は』てなんだ『は』て。まるでいつもそういうことをさせてるみたいだろうが。暑いんだから向こうへ行け」
「誰がいい? キャン
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