第一部 ケイオスクルセイダーズ
第二章 春雪異変〜神浄刀矢さんとコラボ企画〜
22.雪花の異変
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。夢の中に引き込まれることでデス13よろしくスタンドが使えなくなってしまったが、早苗がバカやっててくれたおかげで解決したのだ。だが、今回もそんなアホな終わり方をするとは限らない。最終防衛ラインを築く上では正しいだろう。
「‥‥わかった。コーヒー、ごっそさん」
ドアのベルを耳に向けながら丞一はカフェを後にした。
そして再び、歩みを進めると後ろから殺気がした。
首を横に傾け、後ろから来ていた雪玉をかわす。
「ジョジョ!よくアタイの雪玉をよけたな!」
「さすがなのだー」
「お、丞一。お前もやるか?雪合戦」
「和真。お前まだ懲りてないのか?雪合戦なんかやってみろ?死人出るぞ」
「お前らだけだからなぁ!」
寺子屋のあたりを通ると暇を持て余した子供たちとバカルテット代表二人と訪来者の和真が雪合戦をしていた。あれだけのことがありまだ雪合戦をやるとは同じことを何度も注意されるような奴と丞一はみた。だが、和真が言ってることも正しい。
丞一は和真をとりあえず守矢神社に連れて行くことにした。霊夢的にはあまり一人にさせたくない人間だろう。
「それにしても、この世界って平和なんだな。キチガイがいっぱいいるのに」
「どういう意味だ!‥‥まあ、平和だからマイペースにやってけるんだけどな」
それもまた、この幻想郷の真理だろう。現に紅霧異変以来変なことは起こっていない。
「何だ?まだ気にしてんの?その、この世界に来た理由やら何ちゃらだっけ?」
八坂和真はこの幻想郷へ招かれたわけではない。この幻想郷へくる方法は四つある。
一つは早苗たちのように自分たちから幻想入りする。
二つは丞一や優作のように八雲紫に連れられる。
三つは博麗大結界が綻びそこからはいってしまう。
四つは幻想郷が招き入れる。
この四つ目が本来の仕様で、忘れ去られたものたちをこの世界に招くということだ。
だが、和真の場合はこのどれにも当てはまらない特殊なケースだ。自ら別世界にこようとしたが、幻想入りしようとしたわけでもなく。紫が連れてきたわけでもなければ、外で忘れられたわけでもない。だからこそ、幻想郷を囲む博麗大結界の管理者である霊夢も気にかけてるのだ。
そのことに関して和真は「この世界に来たということは、俺は何か成さなければならないことがあるはずだ」と語った。
「気長に待てよ。確かにこう言うときにこそ異変っていうのは鉄板だけど、まさかそんなわけねー」
「?異変?」
丞一はカクカクシカジカと異変について説明した。
「なるほど、だいたいわかった」
「まあ、気長に雪開けを待とうぜ?」
「雪開け?冬開けじゃねーの?」
「何言ってんだよ?
──────────今五月だぜ?」
「は?」
和真はあんぐり口を開け、
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