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銀河英雄伝説〜ラインハルトに負けません
第二十四話 ロイエンタールの憂鬱
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輩達が俺を卒業記念だと無理矢理連れ出し胴上げを始めたのだ、そのまま会場から担ぎ出されて胴上げされ、口々にテレーゼ様の侍従武官、テレーゼ様の侍従武官と念仏のように唱え始めた。
やばいと感じたが鶏冠頭(ビッテンフェルト)やワーレン達は笑うばかりで助けてもくれん。
友達がいのない奴らだ。
そして30回にも及ぶ胴上げをしまくられたあげく最後にプールへ叩き込まれたのだ!

俺が何をしたと言うんだ、あれは悪魔じゃない魔王だ!



■オーディン 帝国軍士官学校      フリッツ・ヨーゼフ・ビッテンフェルト

 いよいよ卒業だ、長いようで短い4年間だった、しかし面白い奴らと出会えて良かったと思っている、
ロイエンタールの女癖の悪さには驚いたが、
テレーゼ様の一件以来大人しくなったからな。
良い経験だったのだろう。
さてどこへ配属されるやら楽しみだ。

式典にはテレーゼ様がご臨席だった、クラストップ10人が短剣を授与されるらしいが俺はぎりぎり10番だった為、頂けることとなった。

テレーゼ様から物を貰うのは2度目だが2年経ってお美しく成られた物だ。
俺に授与されるとき、『ビッテンフェルト皇帝陛下為に尽くして下さい』と言われたがテレーゼ様になら尽くしたいと思うのは不敬であろうか。
まあこれで益々フアンになってしまうな。

 謝恩会でロイエンタールがフアンクラブに拉致されプールに落とされた、笑っちまった。



■オーディン 帝国軍士官学校      アウグスト・ザムエル・ワーレン

 待ちに待った卒業式、卒業したらリーザと結婚だ。新婚旅行はクロイツナハVへ行くかな何よりも楽しみだ。
式典にはテレーゼ様がご臨席だった、クラストップ10人が短剣を授与されるそうで俺は5位だから授与された。

あのハンカチ以来の再会であったが、テレーゼ様は俺のことを良く覚えていらっしゃった。
『ワーレン格闘術は上達しましたか、皇帝陛下に尽くして下さい』と言われた。
しかしテレーゼ様が俺のことを覚えてくれていた事に感動を覚えた。

謝恩会の途中でロイエンタールが下級生に胴上げされながらプールに落とされた時は笑った。


■オーディン 帝国軍士官学校      アントン・フェルナー  

「あのお方がテレーゼ様か」
ギュンターが言う
「可愛い方ですね」
ミュラーが言う

テレーゼ様を直接見るのは今日が初めて先輩方から聞かされた話を噂半分に聞いていたが、100パーセントだったとは驚いた。
なるほど人気が出る訳だ、あの顔あの気品あの優雅さ。
これで我々のクラスメートからもフアンが出来るな。
俺たちはどうなるか判らんが。  



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