第十八幕:ふたつの虹へ重なる虹
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七夏「のくたーん?」
笹夜「夜想曲第2番OP9−2」
七夏「???」
笹夜「ちょっと、こちらへ、いいかしら?」
七夏「え!? は、はい!」
私は、隣の音楽室にあるピアノの前に七夏ちゃんを連れてきて、夜想曲を演奏したの。
笹夜「これが、夜想曲第2番OP9−2です・・・伝わったかしら?」
七夏「・・・すごいです・・・音楽は聴いた事がありますけど、今の演奏、とっても心地よく響いてきました☆」
笹夜「ショパンご本人が、どのようにこの曲を演奏されたかは分からないですので、私なりの解釈が入っていますけど・・・」
七夏「私は今の演奏、とっても良かったと思います!」
笹夜「ありがとう」
七夏「こちらこそ・・・えっと・・・」
笹夜「高月笹夜と言います」
七夏「私、水風七夏と申します! すみません。先輩に対して、ご挨拶が遅くなってしまいました」
笹夜「気にしないで♪」
七夏「ありがとうございます! えっと、高月・・・先輩!」
笹夜「はい♪」
七夏「これからも、ここに来てもいいですか?」
笹夜「ええ! 是非! 水風さんなら歓迎するわ♪」
七夏「ありがとうございます☆」
−−−−−−−−−−−−−−−−
笹夜「その日以来、七夏ちゃんは時々、音楽室に来てくれるようになって、小説のお話をしたり、ピアノ演奏を聴いてくれたり・・・かしら?」
心桜「そっか。あたしは放課後、部活がある時は、つっちゃーいつも先に家に帰ってたけど、最近、あたしと帰りが同じになる事があったのは、笹夜先輩と一緒だったということかぁ」
笹夜「七夏ちゃん、帰り遅くなって大丈夫? って私が訊くと『もうすぐ、お友達と一緒に帰れるから』って話してたわ♪」
心桜「え!? そうだったの!?」
笹夜「七夏ちゃん、きっと心桜さんと一緒に帰りたかったのだと思うわ」
心桜「もう! つっちゃー、一言もそんなこと言わないんだから・・・」
笹夜「そうなの?」
心桜「うん『小説読んでたら、遅くなっちゃった☆』って!」
笹夜「まあ! 七夏ちゃんらしいわね♪」
心桜「でも、まさか、つっちゃーが、笹夜先輩と仲良しになってたなんて、あの時は驚いたよ!」
笹夜「あの時?」
心桜「あたし達の音楽の授業が終わった後、笹夜先輩、音楽室に来た事あるでしょ!?」
笹夜「ええ、音楽の授業がありましたので」
心桜「んで、その時、つっちゃーから笹夜先輩に話し掛けてたから・・・」
笹夜「なるほど♪」
心桜「あたしは、笹夜先輩の事、前から知ってました!」
笹夜「え!?」
心桜「今は気軽に言えますけど、髪・・・とっても綺麗な人だなーって」
笹夜「ありがとう。心桜さん・・・あれから、3ヶ月・・・になるのですね」
心桜「まだ、3ヶ月なんですよね・・・笹夜先輩とは、もっと昔から一緒だっ
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