第六章 Perfect Breaker
Perfect Breaker/未来
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今までのあらすじ
進撃を続けるゴジラに対し、立ち向かう「EARTH」メンバーは倒れていく。
その巨獣はすでに、「EARTH」敷地内へと足を踏み入れている。
一方、先にゴジラの体内放射で吹き飛ばされてきたセルトマン。
彼の前に現れた七獣たちによって、蒔風の手に令呪が宿り、それを元に召喚されるサーヴァント。
黒き破壊神は再び現れる。
四日目に入ったこの戦いも
これで、終わる。
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魔法陣の展開、起動とともに、蒔風の背後に黒い煙が発生する。
それは上空から舞い降りるように地上へと落ち、着地するように接触した。
そして、もう一本落ちてくる。
するとそれが巨大な足をかたどっていき、先に落ちていた煙が歩を進めていく。
それは次第に実体を帯びていき、ついにはその色のままの巨大な足と下半身が出来上がった。
その下半身は猛然と駆け出し、ゴジラのもとへと向かう。
その途中でおいて行かれるように伸びた煙は尾となり、上部の煙は胸となり腕となり、そして頭となり―――――
「ガァアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
「ギィィイァアアアアアアアアアアアアア!!!」
二体の怪獣王が、正面からぶつかり合う。
片方だけでも3万トン以上。二体揃うと、7トン近くもなる。
そんな物体がぶつかり合う。
そもそも、歩くだけで甚大な被害だというこの大怪獣が二体もいて、しかもぶつかりあうのだからそれは
「ぐぉっっ!?」
「うぐっ・・・!!!」
地上にいた彼らも、無事ではない。
直接それを食らったわけではないというにもかかわらず、揺れる地面の衝撃はかなりのものだ。
とても立ってはいられない。
セルトマンはジャンプして宙に立ち、蒔風は長門や凛を回収して上空へと飛翔して避難した。
「ちょ、なによあれ!?」
「あの二体の存在は同意存在」
「は?・・・え?」
長門の言わんとすることを何となく理解するも、疑問を浮かべる凛。
確かに、大聖杯にあるデータで生み出したのだ。それは同じ存在なのだろう。
だが、だから何だというのか。
これはそこまで有利な状況なのだろうか?
「有利ってわけじゃないけど、確実だ」
凛の疑問に応えるべく、蒔風が二体のゴジラの殴り合いを眺めながら語り始める。
「ゴジラってのは、自分自身や同族を利用されるのを極端に嫌う」
それは、自分を生み出した人類に対する憤慨からだろうか。
その細胞の再生能力や生命力を買われ、幾多の作品内でゴジラ細胞を利用しよう
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