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世界をめぐる、銀白の翼
第六章 Perfect Breaker
Perfect Breaker/未来
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が起き上る。
上半身だけを起こし、そして一言だけ告げる。


「俺はやっぱり、イレギュラーだったんだなぁ、ってことさ」

「?」


蒔風の言葉に、疑問符を浮かべる一同。
それを見て蒔風が笑い出し、立ち上がってとに向かう「EARTH」ビルに向かう。


「さって。報告書とかにもまとめないといけないし?みんな働くぞー!」

「うぇえ・・・ンなこと言わないで下さいよ・・・」

「その分いつもが暇なんだから愚痴いうな!!」

「というか、舜がそんなこと言うなんて・・・・」

「俺も毎回追いかけまわされたくないので・・・・」



そうして、彼らは帰っていく。
ビルも崩れ、敷地は滅茶苦茶。

街だってボロボロだが、何とかなるだろう。



「オレ達は、今を生きている」



だから、次に行くことができる。


流転と循環。
それは無限を表す。


しかし、決して未来にたどり着くことはできないのだ。

故に、彼は希望に、勝つ事ができなかったのだろう。



そして、その未来を


希望を冠する翼人は、仲間に振り返ってこう叫んだ。



「帰るか!!」


















世界をめぐる銀白の翼

第六章 Perfect Breaker






アーヴ・セルトマンはその後、逮捕された。
蒔風が、作った鉄棒で身体を貫通(しかし無傷)させており、もはや抵抗は無意味と悟ったのか、おとなしく連れていかれた。

世界転覆、世界破壊などの罪状で、現在は時空管理局の手によって第28無人世界に収監され、罪を裁かれるまでそこで過ごすことになる。




「EARTH」ビルは、四階から上がぽっきりと折れて全壊。地下大訓練場は完全に埋まってしまった。
残っている一階〜三階までの復旧を一応の目標として、現在復旧作業が進行中。

四階までが吹き抜けだったため、天井作りから進められている。
必要な分はこれで機能させ、それでも足りない部分は時空管理局等の協力を得て、仮所として動いていく方針だ。


ゴジラの破壊した街並みは、大聖杯の魔力が枯渇しかけていたからか満足に再生されていなかった。
ただし建物だけは8割再生しており、現在は道路工事と残りの二割で済みそうである。




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