第六章 Perfect Breaker
Perfect Breaker/未来
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断ち切った。
「ア―――――あぁ・・・・・・」
飛来する斬撃が、その怨嗟の声を引き裂いてセルトマンの身体を縦に両断する。
すると、まるで溜息のような声を吐き脱して、セルトマンは左右に分かれる。
そして、眠るように目を閉じてその活動を停止した。
「終わった・・・・」
土惺と獄炎で作った鉄の棒を、セルトマンの身体につけて縛り上げる。
そうして通信機を取出し、全メンバー及び機関に向けて発信した。
「「EARTH」局長、蒔風舜だ。現時刻をもって、状況を終了する」
そして息を吸い込み、一気に言った。
「戦いは―――――終わりだ」
遠くから、又は近くから、歓声があちこちで上がっていく。
その声を聴きながら、上ってくる朝日に向かって大きく息を吐き出した。
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「あー、朝日がまぶしい」
蒔風が腰を下ろしているのは、「EARTH」敷地内でまだ残っていた芝生の上。
その視線の先には、ゴジラが歩いてきた大通り。
ビルの建つ街に、きれいにできた一本道の先から昇る朝日を眺めていた。
「にしても、あんな世界がどこかにはあるんすね・・・・」
「え!?そうなの!?」
「まあな」
「結合したら・・・どうしよ舜君!!」
お疲れ様っすと、隣に腰を下ろす翼刀の言葉に、唯子となのはが焦りを見せる。
あんな怪物、結合してやってきたら大変だ。
「あー、大丈夫だと思うぞ」
と、そこに現れるショウ。
まぶしい日光によろけながら、蒔風の脇に立って空を見る。
「セルトマンはゴジラをこの世界に存在しないものとして召喚した。つまり、アーカイヴにあの世界が結合することはない」
「・・・そうなの?」
「まあ、そうなりますねぇ」
と、ショウの言葉にアリスも賛同して、ごろりと地面に大の字に転がる。
「たった数日だっていうのに、イヤに疲れました・・・・」
「濃密だったからな。ここ三日間は」
厳密にはもう四日目だということは、誰も突っ込まなかった。
上っていく朝日が、まぶしくならない角度まで上がっていく。
すると、風が吹いてきた。
彼らの火照った体を冷やす、心地のいい冷たさの風だ。
「そろそろ、冷えそうだな」
「まあな。秋だからな」
そんなことを言って、ボーっとする一同。
と、そこでショウがおもむろに聞いてきた。
「ところで、お前なんでセルトマンの弱点を?」
「・・・・あぁ」
そう聞かれて、蒔風
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