第六章 Perfect Breaker
Perfect Breaker/未来
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とした描写がある。
古くは、息子であるミニラの危機に馳せ参じたし、平成シリーズに入ると、それは顕著に表れた。
自分の細胞を使って誕生した、言わば「植物版ゴジラ」であるビオランテ。
ベビーゴジラを追ってラドン、メカゴジラと戦った。
宇宙に散った自分の細胞と融合して誕生し、リトルゴジラを浚った宇宙生命体スペースゴジラには怒り狂っていた。
自分の細胞を使って実体化したオルガは、細胞一つ残さず焼き尽くし吹き飛ばした。
自分の同族の骨を利用されて作り出された機龍に反応して上陸してくる。
ゴジラは同族や自分自身を利用するものを許さない。
ならば、今回の召喚も例外ではないはずだ。
「・・・あれ、ちょっとまって。でもあんたも利用してるわよね?」
「ああ」
そう。利用しているというなら、蒔風の召喚だってゴジラの利用だ。
「だが召喚されている以上、あれは本物だろ?」
「うんまあ」
「つまりお互いに本物で、お互いにまがい物。つまりその先にあるのは?」
「・・・・相互相殺?」
「相打ちになる」
長門の言うとおりだった。
ゴジラの爪がゴジラの胸を抉り、ゴジラの足がゴジラの膝を砕く。
しかしそこは大した再生をすることなく、再びぶつかり合っていくだけだ。
「セルトマンならどうにかできる。だが、ゴジラだけはどうにもならん。自分の処理は」
コォッ
「自分にまかせる」
蒔風の令呪が光り、魔力が充填されていく。
令呪は三画。それはサーヴァントへの絶対命令権――――
「令呪によって命じる。目の前の紛い物を、決して赦すな」
「第二の令呪を施行する。その大本からすべてを断ち、邪魔するものは排除せよ」
「最後の令呪の権限において、一切の爪跡を残すことは許さない。総てを飲み込み、その身を終わらせろ」
三つの令呪を一気に使用していく。
最初の命令は、絶対に敵を倒せとブーストを
第二の命令は、大聖杯やセルトマンを含めて粉砕せよ
最後の命令は、一切の影響を残さずに自害せよ
その発動に伴い、ゴジラの眼光が変わった。
全身から赤い光が漏れ出して、そのまま皮膚を侵食し発光する。
原子炉に当たる、ゴジラの心臓の温度が急上昇し、軽い暴走状態に入っているのだ。
「俗にいうバーニングゴジラだ。止められねぇよ」
ゴジラの吐き出す熱戦に対し、バーニングゴジラも対応する。
青白い熱線に対して、真っ赤な閃光の如き熱線は、青を押し潰してその口内へと達した。
弾かれ仰け反るゴジラに、バーニングゴジラが突進してタックルをぶちかます。
そのまま体を掴まれ、押し込まれ、ついには大聖杯にまで追い込まれて
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