ペルソナ3
1877話
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で我に返った順平だったが、さっきの件をまだ気にしているのか、半ば喧嘩腰の口調で叫ぶ。
そうして叫ぶ間にも、やがてシャドウが姿を現す。
やがて通路の曲がり角から姿を現したのは、臆病のマーヤ。
出てきたシャドウは一番弱いシャドウ。
それを見て安堵の息を吐いたのは真田だったが……姿を現した臆病のマーヤの数が6匹ともなれば、話は違う。
いや、これで真田だけであれば例え臆病のマーヤが6匹を相手にしても問題はなかっただろう。
だが、ここには真田以外に有里と順平という2人の新人ペルソナ使いがいる。
そちらを狙われれば、真田もどうしても出遅れてしまうだろう。
しょうがない、か。
「俺が出る。3匹は任せろ。ただし、もう3匹はお前達で倒せよ」
そう告げ、ゲイ・ボルグを手に1歩前に踏み出す。
「ちょっ、おいアクセル! お前、危ないって! 1人でシャドウ3匹なんて無理だから!」
叫ぶ順平だったが、その言葉に一瞬力が抜けたように感じた。
いやまぁ、順平はゲイ・ボルグは見ても、直接俺の力を知っている訳ではない。
ああ、一応寮の屋上で模擬戦をしたし、真田との模擬戦もやったんだから、完全に何も知らないって訳じゃないと思うが……とにかく、それで知る事が出来たのは、自分よりは強いという事だけだった。
だからこそ、俺が1人でシャドウ3匹を相手にすると言われ、叫んだのだろう。
俺を心配しているからこその言葉だというのは分かっているのだが、それでもやはり思わず苦笑を浮かべざるを得ない。
いや、この場合は俺の力を臆病のマーヤと同程度に見た……と、怒ればいいのか?
どちらにするのかはともあれ、俺は順平の声を聞きながら瞬動で一気に前に出る。
「あ?」
一瞬にして俺の姿が消えた事に、順平の口が間の抜けた声を発するが……俺はそれに構わず、ゲイ・ボルグを振るう。
特に狙った訳ではないので、大ざっぱな一撃と呼ぶに相応しい攻撃。
だが、ゲイ・ボルグという槍と、何より純粋な俺の膂力により、次の瞬間には3匹の臆病のマーヤは、纏めて消滅していた。
それを確認し、ゲイ・ボルグを軽く振るう。
いや、別に血がついてたりする訳じゃないから、意味はないんだけどな。
癖のようなものだ。
「後は任せたぞ」
それだけを言い残し、俺は再び瞬動を使って戦闘区域から離れた位置まで移動する。
「え? あれ? ちょっ……えええええ? 何があったんだよ!」
「驚くのは後でいいから、今はとにかく自分の戦いをしろ。ほら、来るぞ」
何が起きたのか分かっていない……いや、その目で見ているので分かってはいるのだろうが、理解出来ていない順平に、そう言葉を返す。
実際臆病のマーヤは仲間が倒されたにも関わらず、真っ
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