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世界をめぐる、銀白の翼
第六章 Perfect Breaker
Oneself/抑止力
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ベビーのためにメカゴジラと戦ってたな」

「ベビーの後なんだっけ?」

「リトル、ジュニアだろ?さっき聞いたばっかなのにもう忘れたのかよ・・・」

「う、うっさい!!」

翼刀のからかいに、唯子が反論する。
その光景を見て、蒔風は軽く笑うが、そこで何かが引っかかった。


「・・・・・・ちょっといいか」

「はい?」

「いや、そっちじゃなくて」

話しかけられたのか、と振り返る翼刀だが、蒔風は通信機に向かって話していた。
それからまた少し考え始め、顎に手を当てる。


「まさか・・・だが、これなら―――――」

「舜さん?」

「何とかなるかもしれない!!」

「マジで!?」

「え、え?」

蒔風の表情はいまだ堅いものの、その先には何はビジョンが見えているようだ。
そして唯子に振り返り、抱き付いていった。


「へぇあ!?」

「サンキュー唯子!!お前ほんと最高だよ!!」

「ちょ、舜さん!!放しなさい・・・はな・・・放せ!!そして離れろぉ!!!」

その蒔風を翼刀が慌てて引きはがし、蒔風はごめんごめんと謝った。


「だが時間がない―――行けるか?」

即座に通信機を取出し、連絡を取る蒔風。

相手は


「凛か」

『なによ。そっちは大変みたいだけど』

「今どこだよ」

『冬木よ。こっちは体ごと消えたり大変だったんだから―――――』

「これるか?」

『ちょ、こっちの話聞いてた?こっちは』

「こっちも大変なんだ」

『・・・・行けるわ』

「サンキュ。アリスに頼んで扉つなげるから、「EARTH」で待っててくれ」


そう伝えてからアリスにも連絡し、遠坂邸と「EARTH」(仮)の扉をつなげるように頼む。


蒔風自身も「EARTH」(仮)へと向かい、その道中で七獣を取出し召喚。
白虎だけを残してそろった六人に、指令を出す。

「お前らが望みだ」

「理屈はわかるが・・・・」

「出来るのかの?」

「これしか現状手はない。やるんだ」

「ま、そうですね」

その場から消え、目標へと向かう六人。
そうしていると建物に到着し、アリスと凛が待っていた。


「連れてきましたが・・・・」

「来てくれてありがとな。冬木も大変だったろ?」

「こっちに比べれば大したことないわ」

「またまた・・・あとは長門だ。中に?」

「いますよ」


アリス、凛に加えて、長門も呼び出してよし、と頷く蒔風。
あまり接点のない長門をチラ見しながら、凛が口を開く。



「で、どうすんのよ」

「凛。令呪っていうのはマスターから奪うこともできるんだよな?」

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