第六章 Perfect Breaker
Oneself/抑止力
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き飛んでいくのだった。
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「―――ってことで、ゴジラの話は終わりな」
「わー」
「すげぇー」
「・・・で、なにか思いついたか?」
「「・・・・・・どうやって勝つの?」」
「おい」
一方、そんな激戦をはかけ離れた空気で蒔風の話は終わった。
翼刀と唯子に感想を求めるが、二人からの答えはそれだけだった。
「だって、聞けば聞くほど無敵じゃないですか!!」
「そっすよ!!だって勝ったって言っても撃退じゃ今回は意味ないんですよね!?」
「だから悩んでんだろうが!!」
あれだけ話して、得られたのはこれだけである。
はぁ、と三人がそろってため息をつき、肩を落とす。
見ると、もうゴジラは「EARTH」まで数百メートルしかない地点にまで接近していた。
「あれは・・・」
「体内放射だ。敵にしがみつかれたり、逃げられなくなった時の切り札」
「あれが―――――」
恐ろしい。
デカくて、黒い。ただそれだけの巨大な塊が、ゆっくりと街を破壊して進んでくる。
あれだけの力を持つ「EARTH」ですら、もはや時間稼ぎ以上の効果を得てはいない。
見上げると、いくつもの戦闘機が飛んでいくのを確認できた。
おそらくは、国所有の軍だろう。
だがその兵器の大本が“no Name”だろうと“ライクル”だろうと“フォルス”のものだろうと、ゴジラには一定以上のダメージを与えられずに撃墜されていく。
段々と「EARTH」メンバーの仕事が、彼らの救出へと移り行く中、ぽつりと唯子が漏らす。
「でも、ゴジラってやさしいとこあるんですよね?」
「え?」
「あー、昭和作品のこと?」
「はい」
確かに、昭和後期作品ではゴジラは人類の味方だった。
宇宙からやってくる未知の怪獣や宇宙人から、地球を守るために戦う、というストーリーだ。
「だがあのゴジラは「人類の敵対者」として召喚されているから・・・」
「ああ。一因にはなってても、その部分はないだろうなぁ」
翼刀、蒔風と、どうしようもないと悔しそうに言葉を漏らす。
だが
「いえ、そうじゃなくて」
「ん?」
唯子はそうじゃなくて、と言葉を続ける。
「ゴジラって、子供のために頑張れるいいお父さんなんだなって」
「・・・・あぁ」
ゴジラには息子がいる。
昭和、平成シリーズでその設定は変わったが。
「だって、子供が助けてってテレパシー送ると助けに行ったり」
「そういや、平成シリーズだと
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