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世界をめぐる、銀白の翼
第六章 Perfect Breaker
Oneself/抑止力
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今までのあらすじ

侵攻する怪獣王。

「EARTH」面々の攻撃も、一時凌ぎがいいところ。


その巨獣の前に、最もそれとの戦いを望んだ男が立っていた。

アーヴ・セルトマン
彼は、自身の求める通りに勝つことが出来るのだろうか?


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「よしよし」

見上げるほどの巨体。
近づくにつれ放射能濃度が上がっていくがはずだが、この男はそれを気にするわけでもなく、まるで観光客がもの珍しそうに高層ビルを見上げるように感心していた。


「思い描いていた通りだな。こういうのは少しばかり違う形が来ることもあるんだが・・・キチンと「ゴジラ」してるじゃないか」

地響きが大きくなり、最後の方の言葉は振動と轟音で自分ですら聞き取れていない。
だが、それをも楽しんでいるかのように笑い、セルトマンが腕を上げた。


「いい感じに闘争心も高まってるみたいだし、じゃあはじめ」

ゴッ!!!


言葉が、消える。
余裕をかまして突っ立っていたセルトマンに向かって、ゴジラの放射熱線がぶち込まれたのだ。

だが、爆発の煙の中からセルトマンが飛び出して回避していた。


その手に溜まった魔力が回転し、開戦の雄叫びとともに

「始めようぜェ!!」

放たれた。



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「で、これで最後」

「おぉ、ついに」

「ワクワク」

「コジラファイナルウォーズ。50年の歴史の集大成だ。っていってもな、この作品かなり残念で」

「出来が?」

「いや、興行収入が」

「あちゃー」


ついには蒔風の話も最後の作品になった。
途中から仕方なく話していた蒔風も、やはり趣味のことだからか、どんどん勢いがついていき今に至る。

それよりも唯子に翼刀は、本来の目的を忘れているのではないか?と疑いたくなるのだが。


「考えてますって!!」

「当然ですよ!!」

「・・・そういやそうだった」

「「をい!?」」

お前が忘れてどうする。
この世界、本当に大丈夫なのだろうか?



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「オオォォオオラぁ!!」

ゴジラの目をピンポイントで狙って砲撃を放ち、怯んだ隙に鼻先に着地、同時に踵落としをぶち込んでいくセルトマン。


セルトマンの蹴り技の威力は、今更なが
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