第六章 Perfect Breaker
Attack/進撃
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つ。
つまるところ、心臓に穴が開いた程度ならば数秒の活動停止で再生してしまうのだ。
ゲイボルグの攻撃は確かに強烈だ。だがその大部分を表皮突破に割かれ、ただ貫通しただけとなっては意味がない。
心臓が再生する、ということは霊核ももどるということ。
ゴジラを破壊するためには、再生すら追いつかないほどの攻撃で大きく身体を破壊するしかない。
さらにいうならば、首を落とそうにもゴジラは活動を続けるだろう。
この巨体の腰に当たる部位に、小さな器官が存在する。
運動神経を司る中枢、「第二の脳」と呼ばれるものだ。
この部位がゴジラの驚異的な身体能力、反射神経の正体である。
だがここを破壊しようにも、この体に対して第二の脳はあまりにも小さい。
しかも強固な肉体に守られているそれは、真上から突き刺すように攻撃して破壊しなければ決定打は与えられないのだ。
「こいつは不死身なの・・・!!」
『ウラタロス、みんなを連れてデンライナーから出て!!』
操縦席から聞こえてくる声。
それを聞き、ウラタロスは反論することもなく即座に動いた。
「オーナー!!」
「仕方有りません!!」
オーナーが投げてよこしたライダーパスでロッドフォームへと変身するウラタロス。
そして車両の扉を開けると飛び出し、その体をデンライナーイスルギが拾い上げた。
「みんな、こっちに!!」
「良太郎はどうするんや!!」
「そういってる暇があったら早く!!」
レドームが展開し、分裂するイスルギ。
車両に近づくと、キンタロスの手を引いて落とすようにレドームに乗せる。
フェイトたちは自分で飛び出して戦いに戻り、残りのメンバーはレドームに乗ってその場から離脱した。
『モモタロス、僕たちも!』
「くそ、良太郎。そうはいかねぇみたいだぜ!?」
皆の脱出を確認し、前部からのマシンデンバード射出で脱出しようとする電王。
だがゴジラは、その最前車両部を握りしめてしまったのだ。
さらには後部車両をもつかみ、引きちぎろうと伸ばし始める。
「くそ、走って飛び降りんぞ!!」
『う、うん!!』
デンバードを置いて操縦室から逃げ出して、火花を散らし、ひしゃげていくデンライナーの中を駆けていく電王。
バチバチと爆ぜていく中を駆け抜け、ひしゃげて変形したドアを蹴破り、そこから飛び降りる。
ボンッ!!ドンっ!!と連続的に爆発を起こし、ついには連結部が砕けて引きちぎられるデンライナー。
ゴジラは手を放し、破壊されたそれを落とし、改めて「EARTH」のほうへと向き直る。
「おいおっさん、走れそうか!?」
「無理ですねぇ。武装車両は滅茶
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