第六章 Perfect Breaker
Attack/進撃
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「はぁ、はぁ、はぁ・・・・・」
「二人とも大丈夫かい!?」
「怪我なかったかいな!!」
「だ、大丈夫・・です・・・・」
「し、死ぬかと思った・・・・」
ゼェゼェと息を切らす二人に、声をかけるウラタロスとキンタロス。
だが、その息を整える間もなく車内放送が彼らの意識を引きもどしにかかる。
『おいオメェラ、ヤバいからどっか掴まっとけェ!!』
「ちょ、先輩何をうわぁ!?」
「いたっ!!頭打った!!モモタロスのばか!!」
「言ってる場合じゃないでしょ!!」
急激に揺れだすデンライナー。
何事かと窓から外をのぞくと、デンライナーを捕まえようと腕を振るうゴジラが見えた。
邪魔をしてきたものを、徹底的に追うらしいその攻撃的な性格。
しかも、また邪魔をすればそちらを狙うのだから執念深いのかそうじゃないのかが分からない。
「全速力です!!」
『わぁってるよ!!』
よもや電車とは思えない軌道を描いて、空中を走りまわるデンライナー。
尻尾に腕、さらには牙をも回避して逃げ回る。
一直線に逃げ出せばいい。
そう思っていた電王であったが、それをこの怪獣は阻んでくる。
一直線に走らせてくれないのだ。
「こぉの野郎邪魔しやがってよ!!」
『モモタロス!!危ない!!』
操縦席で、マシンデンバードを必死になって操作する電王だが、逃げ切れているのは奇跡というほどの紙一重の隙間だ。
しかもそれは、オーナーがとっさに連結器操作で回避しなければ攻撃が直撃する危機もあった。
「ちょっと!!いったん時間の中に避難しない!?」
『んなことができたらとっくにしてらぁ!!』
とっさに叫ぶウラタロスだが、モモタロスとてそこまで考えなしの猪ではない。
だがそれを許さないのがこの大怪獣の攻撃だった。
「ディバインバスター!!」
狙われているデンライナーを救おうと、なのはの砲撃がゴジラの顔面めがけて一直線に向かっていく。
だがゴジラは背を向けてそれを後頭部で受ける。
しかも同時に尻尾まで振るい、その先端がなのはの身体を掠めていった。
「あぐっ!!」
「なのはさん!!グッ!!」
飛んでいくなのはを何とかキャッチしたスバルだが、勢いに負けて一緒になってビルへと突っ込む。
ガラガラと崩れる壁の中、何とか立ち上がる二人の傍らにはキャロが立ち、衝撃吸収用のネットを張っていた。
「大丈夫ですか、二人とも!」
「うん。キャロ、助かったよ」
「掠ってこの威力だなんて・・・・」
掠めただけでこの威力。
バリアジャケットがなければ、一瞬でミンチだっただろう。
しかし
《マスター。それは
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