第六章 Perfect Breaker
Attack/進撃
[6/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
それを凍り付かせる魔力もすごい。
振り落されずに走りきれたのも、突き刺した瞬間に体内から冷やされていたからだ。
首の周囲には頸動脈がある。
そうでなくとも、首元から急に冷やされればどんな生物も動きは止まる。
そうして一周したクラウドは剣を振り抜き、そのまま空中へと飛び出していった。
振り返ると、首から頭と胸元へ、クラウドの凍気による評決がビキビキと広まっていっていた。
それに伴い、動きが緩慢になっていくゴジラ。
「動きを止めたぞ!!」
「あとは全身凍ったところで砕くだけなのか・・・?」
嫌に簡単に終わるな。
クラウドもそれには疑問を持っていた。
だから、油断せずにその光景を睨みつける。
すると
ジッ・・・・ジジジッ・・・・
何か、電磁波のような音がしてきた。
そして気が付くと、ゴジラの背鰭が発光していき―――――
「ガアッッ!!!」ゴゥッッッ!!
「ヅッッ!?」
口から吐き出された放射熱線の熱が、融解をすっ飛ばしてその氷を一気に蒸発、昇華させてしまった。
青白い熱線は地面に向かって吐き出され、大通りを一直線に破壊する。
そしてそのまま上空へと向けられて、振り回すように方向転換。
上空を飛び回るメンバーは攻撃をやめ、その回避に全力を尽くして飛び回る。
旋回し、潜り込み、回り込み、逃れていくメンバーだが、追われ続けたアリシアとフェイトが段々と追いつめられていた。
「クッ・・・行くよ、アリシア!!」
「オッケイフェイト!!」
「「真ソニック!!」」
デバイスが展開し、ウイングシステムが起動する。
鋭い翼が背から展開し、一気に砲撃から逃れていく二人。
グゥンッッ!!と一瞬のうちに足元に迫りつつあった放射熱線を置き去りにして、ゴジラの背後に回っていく。
「これでなんとか・・・・」
「・・・あ」
だが、逃げ切れたと思うには早すぎた。
ゴジラを時計回りに逃げていたフェイトたち。
逃げ切れたと思ったその瞬間、彼女たちの左側から熱線が振り回されてきたのだ。
「あ、あの野郎な追いつけねぇからと分かって・・・あの一瞬で反対方向に振りなおしやがったぞ!!」
「ダメだ・・・私たちなんかじゃどうしても・・・・」
「バカ!あきらめんな!!」
地上から足を崩そうと攻撃を繰り返す杏子とさやかが愕然とする。
見上げる空では、今にも熱戦が二人のもとへと向かい
『だァァアアアアあああああああ!!』
ゴゥッ、ドォッッッ!!
そのフェイトとアリシアを轢き飛ばさんとする勢いで、真下から突っ込んできたデンライナーが二人を攫って回収していった。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ