第六章 Perfect Breaker
Attack/進撃
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「あいつ、一回ブラックホール砲叩き込まれても逃げ切って生存してんだよ。一回でもそういう実績がある以上、あれには効かない」
なんすかそれ・・・と蒔風の言葉に呆れる翼刀。
その隣で、比較的ダメージは少なかったのか座り込む唯子が聞いてくる。
「ゴジラに勝てる怪獣っていないんです?」
「・・・・いないことはない」
「じゃあ」
「でも殺したのはいない」
「うぐ・・・」
じゃあどうすればいいの、と唯子がうなだれる。
蒔風からすれば、あれが召喚された時点で詰みだ。
残る希望は、皮肉なことにこの状況を生み出したセルトマン。
彼がゴジラに勝ち、なおかつ世界が崩壊しないうちのダメージで済ましてくれればいいのだが。
「もっと教えてください、舜さん」
「・・・は?」
「ほかのみんなが戦ってるんすよ?こうするしかないとはいえ、俺はこのまま踏みつぶされるのを待っているのはごめんです」
「・・・・・・・」
「だったら、せめてどうするかを話し合いましょう」
「そ、そうですよ!もしかしたら初めて知る私たちなら、何か弱点に気付くかもしれないし!!」
「・・・・・なあ、みんなの回復までどれくらいかかる?」
「そろそろ観鈴さんが着くわ。そうすればスピードは速まるわね」
「じゃあ俺ら以外のメンバー優先で。翼人の回復には時間がかかるだろうし」
「わかったわ。伝えておく」
そうしてほかのメンバーのもとにシャマルがいくのを見て、蒔風が口を開いた。
「じゃあ・・・手始めに1954年の第一作の話から―――――」
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夜の闇は深い。
だが、その闇も街の光で薄まっていくのがここの空だ。
人類は「夜の闇」という未知の中に、様々な怪異を夢想してきた。
それを、自らの力で、科学で、乗り越えてきたのがこの光景だ。
住民はいないにもかかわらず、点灯される街の明かりは、頑なにその怪異を拒絶しているように見える。
そう
明かりとは、ただそれだけで恐怖を紛らわせる。
その町の上空を、様々なものが飛び交っていた。
巨大なものだとデンライナー、小さくとも飛行能力を有するメンバーたち。
無論、地上を駆ける者たちもいる。
だが彼らはある一線以上は前に出ない。
まるでここが防衛線だと言わんばかりに、そこに並んでその時を待つ。
暗き夜を、明るく照らす光。
結果、人類に夜の闇を恐れるようなことはなくなった。
そう、光とは人類の生み出した力だ。
火から始まり、現代まで発展し続けてきたそれらの
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