第六章 Perfect Breaker
Attack/進撃
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ゴジラの尻尾を、ウィツァルネミテアと化したハクオロが掴み取っていたのだ。
そしてさらに力を籠め上げ、それを肩に担ぐ。
≪ヌゥゥゥウウウウウウアアアアアアアアアアア!!!≫
ズッッ!!とゴジラの身体が後退する。
ほんの少しではあるが、確かにこのゴジラの巨体が動いたのだ。
≪アアアアアァァアアォォオオオアアアアア!!!≫
ブンッ!!!
「ガ―――――!?」
そしてついに、浮いた。
ブォッ!!と浮き上ったゴジラの身体は、ハクオロを支点にして反対側へと投げ飛ばされたのだ。
ドォン―――――
「倒れたぞ!!」
「立たせるな!!!」
仰向けに倒されたゴジラは、身体を返してうつ伏せに。
そこから立ち上がろうとするが、後頭部にクラウドの蹴りが叩き込まれて、さらに右手を装甲響鬼の巨大炎刃で切り裂かれて再び地に沈む。
「頭をつぶせェ!!!」
「私が、やります!!!」
倒れるゴジラの頭部前を前に、聖剣を輝かせるセイバーが躍り出た。
クラウドをはじめとして、魔力を持つメンバーがセイバーへと魔力を譲渡する。
未だかつてない聖剣の輝き。
目の前の漆黒すら塗りつぶす聖なる光。
世界を守らんがため、強大で巨大な人類の敵に向けられたとき、この聖剣は真の威力を発揮する。
しかし、チャージに時間がかかりすぎた。
クラウドが即座に抑え込みに戻るものの、ゴジラは後頭部へと自ら尾を叩き付けたのだ。
その一撃を回避しようと飛び出したクラウドだが、左肩に尾がぶつかり、コンクリートにめり込んでいく。
地下街にまで落下し、大きく陥没させてクラウドが動かなくなってしまう。
「クラウドさん!!」
「行きます!!!エクスッカリバァーーーー!!!」
「ガァォ!!!」
これ以上の時間はまずいと、セイバーが即座に撃ち放った。
対して、ゴジラは身体を逸らして上半身だけを起き上がらせた。
そして、セイバーのエクスカリバーに向かって放射熱線を吐き掛けたのだ。
正面から衝突する熱線と熱線。
多くのメンバーから預かっただけあって、太さは互角だ。
しかも、エクスカリバーの熱戦がゴジラを押している―――――?
「行けるぞ、セイバー!!」
「く・・・グッ―――――!!!」
その光景に喜ぶメンバーだが、当人は顔を青ざめていた。
剣から伝わる、微妙な力加減がそれを教えてくれる。
「この怪物は――――!!」
ググッ、と
ゴジラの身体が起き上っていく。
しかしそれは手や足を使ったものではなく、何かに押し上げられるかのような――――
「こいつ・・・まさか」
「エクスカリバーを利用して起き
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