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世界をめぐる、銀白の翼
第六章 Perfect Breaker
Attack/進撃
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今までのあらすじ

ついに、セルトマンの目的である「王」の召喚が為された。
召喚されたのは、巨大生物。

破壊神、人類の敵、水爆大怪獣
怪獣王・ゴジラ。

放っておけばこの世界を破壊しかねない存在を相手に、「EARTH」は、どうすればいいのだろうか。



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「ゴジラ」
この単語を聞いて、詳しいことは知らずとも、その姿かたちを想像できないものはそうはいないだろう。

水爆実験の放射能によって、生き残りの恐竜が突然変異して誕生した怪物。
人類の、暴走した科学が生み出した業ともいえる。

人類は幾度となくこの怪獣王を相手に戦い、敗北してきた。
撃退したことはある。無力化したこともある。

だがそれは甚大なる屍の上に積まれた結果であり、ただ一度の事例を除いて、この生物の息の根を止めることに成功したことはない。

そういう意味で、セルトマンが人類を超えた存在として自らを証明するにはもってこいの対象だろう。
人類では決して勝てぬ敵を作り出し、しかしそれに勝てたのであれば人類超越の何よりの証拠なのだから。

ただし、その戦いの結果世界が破壊されてしまう危険がある。
なぜならば、ゴジラは作品の中において「世界を破壊する者」「世界を滅亡に追い込む者」と認知されているからだ。


この最大世界には、未だ「ゴジラの原典」は結合されていない。
つまりはフィクションの存在だ。

それを、この男は概念ですら実体化させるサーヴァントシステムを用いて、召喚という形で実体化させたのだ。


だが、だからこそ厄介である。
今のゴジラは「概念」によって守られているものが大きすぎるのだ。

先ず、通常兵器は効果が望めない。
噴火する火口に落としても、こいつはマグマの中をも悠々と泳ぐ。

低温、冷凍には弱いが、一時的に動きを止めるだけだ。
こいつは完全に消滅、つまりは殺さねばならない。消極的方法では話にならない。

そして例え爆破に成功したとしても、この生物は心臓一つになっても活動することが可能なのだ。


故に完全に殺害するためには、過去にこいつを葬った、その一つの方法しか残されていない。


しかし



(だが・・・それはフィクションだぞ――――!!)

無茶もいいところである。
架空のものを倒すために、架空のものを用意するのだから。

ゴジラを一度だけ滅殺し得た兵器は「オキシジェンデストロイヤー」という水中酸素破壊剤だ。
原子よりも酸素を細かくさせて破壊するこれは、結果としてミクロ化した酸素が他の物質の隙間に入り込んで分解して融解さ
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