第六章 Perfect Breaker
Kaiju/破壊神
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今までのあらすじ
判明するセルトマンの正体。
最初の人類
最新の人類
その二つの属性を、流転と循環で永遠に回し続ける。
源となる礼装は肋骨。
「泥の肋骨」を破壊しない限り、彼らにセルトマンを仕留めることはできない。
謎は解けた。
皆も帰ってくる。
しかし、勝ち目はいまだ曇るばかり。
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「打ち砕け」
セルトマンの砲撃が、短い言葉とともに腕から発せられていく。
空間を消し去るかのようなそれを、蒔風たちが左右に散って回避し、二人が一気に砲撃で反撃を試みる。
「獄炎砲!!」
「波動砲!!」
セルトマンへと紅蓮と漆黒の二柱が接近するが、魔力障壁で防ぎ弾き飛ばされてしまう。
そうして発生したその火花。バチバチと爆ぜるそれを利用して、翼刀が向かっていった。
「ラッッ!!」
「フン」
大きく振りかぶられたそのパンチを、セルトマン蹴りで弾いていく。
反撃の蹴りを防いでいく翼刀だが、一撃があまりにも重すぎる。
しかし、そのセルトマンの横から
「モード・ブレードショット」
「ッッ!!!」
ギャォオンッッ!!と、爆発音のような大きさで金属音が鳴り響いた。
セルトマンの胸横を狙った唯子によるレヴィンの刃射出が、セルトマンの魔力障壁によってかろうじて防がれたのだ。
だがその衝撃までは殺しきれなかったのか、メキメキと背骨を鳴らしながら身体を横にくの字にして吹き飛ぶセルトマン。
十メートルほど飛んだ後に、五度ほど地面を跳ねてからザシュゥと何とか踏みとどまる。
折れていたのか、左腕がバキバキと音を鳴らしながら再生していく中、その彼の背後で何かが光る。
「レイジングハート」
≪ディバイン≫
「チ!」
大きく舌打ちして、振り返りもせずにその場から飛び出すセルトマン。
飛びつくように先ほどまでしゃがみ込んでいた場所から逃げ出すが、砲撃に足が巻き込まれてしまい、予想外の衝撃に乱回転しながら吹き飛んでいく。
「おおおぉぉおおお!!!」
「よし、ここだな・・・・」
ブレブレの視界の中を飛んでいくセルトマン。
その飛んでいく身体をチラリと見てから地面を踏み、腰の刀に手を添える蒔風。
そして、セルトマンの胸元を正確に狙って、蒔風の刀が居合の速度で振り抜かれた。
「斬ッッ!!」
「んなろっ!!」
対し、セルトマンは胸元に手を当てて魔力障壁を張った。
障壁に刃が命中し、しかも手首から先を切り落とされてしまう。
だが、それで
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