第六章 Perfect Breaker
Kaiju/破壊神
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そして、沈黙。
もし狙い通りなら、これで「奴」の肋骨は破壊できたはずだ。
「・・・・どうだ?」
『確かに、言われた通り右胸の肋骨に命中した』
「あいつの弱点なんだっていうから狙ったけど・・・これでいいのか?」
なのはを下ろし、Wの横へと駆け寄る蒔風。
周囲では、魔力放出で倒れた仲間が立ち上がり始めている。
どうやらアーカイヴ封印、解放で回復しているらしく、この程度ではまだやられないらしい。
「だいぶ戻ってきてるな」
「あっちのほうにいるメンバーとも連絡ついたぞ」
ショウが「EARTH」(仮)との連絡を取って、彼らの存在を確認する。
唐突に帰ってきて、目の前のセルトマンを攻撃してきた彼らに蒔風が事のあらましを簡単に説明する。
『右胸というのはそういうことだったのか』
「だがもう俺たちの攻撃でセルトマンの野郎は」
「なんだって?」
「!?」
『そんな、確かに―――うァッ!?』
会話に紛れ込む声。
それに驚いているうちに、Wが頭を踏みつけられて地面に押し付けられていた。
「翔太郎!!」
バックステップでなのはと下がりながらとっさに叫ぶ蒔風。
退いた蒔風に対し、ショウはセルトマンへと攻撃を繰り出していた。
「セルトマンテメェいい加減にしろよ!!」
「どっちがだよ。しつけーよ」
ショウの強烈な足払いを、脛を上げて受けるセルトマン。
骨が合金でできてるんじゃないかと疑いたくなるような音が双方からし、にもかかわらずさらに蹴りを繰り出していく両者。
「ショウ、無茶すんな!!」
「できる時にやらないでどうする!!」
ショウの反論に舌打ちしながら、仕方ない奴だな!!と蒔風も再び向かっていく。
その後ろから、さらにほかのメンバーも駆けていき、援護へと向かうが
「横やり入れんな!!」
セルトマンの腕から発せられる砲撃。
後方の仲間を見やり、そしてそれを拳で弾く蒔風。
その隙にショウが魔導八天を展開し、セルトマンの胸元を狙っての連続剣を叩き込んでいく。
「器用に受けるもんだなぁおい!!」
「魔力障壁ガリゴリ削っといてよく言う!!」
と、そこでセルトマンがついに魔導八天をとらえた。
八本のうち二本の剣を掴みとり、それを止めたのだ。
だが二本止めた程度では、残り六本が襲い掛かるだけ。
しかしセルトマンは手に握った二本を、刃を握ったままで振るいその六本を弾き飛ばしたのだ。
すべてを弾き、剣を投げ捨てるセルトマン。
だが、その眼前にショウの掌が向けられる。
「チェックメイトだ」
高速回転していくエネルギー。
ショウの掌から、漆黒の波動
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