第六章 Perfect Breaker
Kaiju/破壊神
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あ!!」
全身から吹き出した魔力放出に、それらの攻撃全弾がはじき返された。
自身の放った攻撃と、魔力放出の衝撃に前面を叩き付けられて吹き飛んでいくメンバー。
だがその中で、唯一残っていたのが
「――――ブレイカァーッッ!!!」
なのはである。
放たれたスターライトブレイカーは、セルトマンの放出する魔力すらをも吸収してなおも威力を増していく。
それを両腕で受け止めるセルトマン。
魔力放出が止まり、砲撃の増長も止まった。
しかし、元々が強烈なスターライトブレイカーだけあって、セルトマンも楽々というわけにはいかないらしい。
両腕で押し出すように砲撃を防ぎ、横にも上にもそらせないような膠着状態になる。
「なかなかの高威力。だが気づかないか?」
「・・・・・!!!」
スターライトブレイカーは、収束砲撃魔法。
元々の自分の魔力に、さらに周囲に漂う余剰魔力や拡散魔力をかき集めて放つ砲撃魔法だ。
砲撃には限界があるし、打ち続ければやがて威力も劣り、最後には止まる。
だが、今目の前のこれはそれ以上の速度で威力が減退していっているではないか―――――
「俺の根源は流転に循環。忘れていたならよほどの阿呆。それでも勝てると思うなら、そりゃ莫迦だ」
「スターライトブレイカーの魔力が吸われてる――――!!!」
セルトマンの腕へと、着実に溜まっていく高魔力。
しかもセルトマンは、この魔力を使うことなくこの砲撃を防いでいるのだ。
「さて、そろそろ好転とぉ・・・行きますか!!」
そしてセルトマンからも砲撃が放たれる。
先ほどのなのはの物とは比べ物にならない砲撃が、スターライトブレイカーを押しのけ、潰し、突き進んでくる。
撃ち込まれた砲撃の衝撃が先になのはへと到来し、レイジングハートの切っ先が弾かれてぶれる。
その瞬間、スターライトブレイカーは砲撃によって完全に消し飛ばされてしまい、セルトマンによる砲撃が彼女に襲い掛かる――――
「打滅星!!!」
が、その砲撃は蒔風の拳によって上へと逸らされた。
間に入り込んできた蒔風のアッパーが、砲撃を弾いたのだ。
「舜君!!」
「バックだ!!」
なのはを守り、身体を抱えて蒔風がバックステップで退いていく。
その蒔風の背後から、肩を蹴り、飛び出してきたのは
《トリガー!!マキシマムドライブ!!!》
「『トリガー、バットシューティング!!!』」
Wサイクロントリガー
その正確な弾丸が、一発に集約されてセルトマンの胸元へと突き刺さる。
バチィ!!という音と主に、セルトマンの上体が揺れた。
大きく身体を逸らして、そのまま後ろへと倒れていった。
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