第六章 Perfect Breaker
Adam/正体
[6/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ころで、勝てないことがわかっただけ。
肋骨をどうにかすれば弱体化するのだろうが、彼はそこを必死になって守るだろう。
「ショウも翼刀も唯子も死んで、残るはなんだ?ん?そんな戦力で、俺に勝てると思ってんのか!!!」
「叫ぶなよ、セルトマン。焦りが見えてるぜ?」
以前優位なはずのセルトマン。
だがしかし、彼の顔にははっきりと焦燥が見えて取れる。
「アーカイヴ通りにいかなかったのか?しょうがないさ。この世界はすでに介入を受けている」
「介入だと?」
「「奴」の時に俺が各世界に手を出した時のように、この世界にはすでに手が加えられている、ってことだ」
「は、そんなことが・・・・!!!」
「ん?どうした?」
蒔風の言葉に反論しようとするセルトマン。
まだ修正可能だとでも思っていたのか、アーカイヴを覗き込む。
だが、見る見るうちにその顔は青ざめていく。
「バカな・・・よ、読めない。読めない!!未来の情報が・・・・現時点までの原典しか見れないだと!?」
狼狽するセルトマンに、そうだろうなと腕を組む蒔風。
何かを知ってる風なこの男に、セルトマンが怒りの形相で叫んだ。
「き、貴様!!何か知っているな。何を知っているんだ。何がわかっているんだ!!!」
「俺は知らん。過去に何があったのかも、お前が見た原点に何があったのかも。だが、いえることはただ一つ」
「なに・・・・」
「最初から、決まった未来なんてなかったってことだ」
「ここまで・・・・ここまでアーカイヴの通りにしてきたというのに・・・・なぜだ・・・!!!」
「まぁまぁ。お前さんが慌てるから、こっちは冷静になれたよ。ショウのこととか」
焦りに拍車を掛け、狼狽していくセルトマン。
その彼に、蒔風がなだめるように声をかけた。
セルトマンはやかましいといった視線で睨みつけるも、蒔風は笑みを浮かべて、講義するかのように語りだした。
「魔導八天がな?アリスのところに行ってないんだよ」
世界四剣には、それに対となる剣が存在する。
だが、どちらにも優劣はないのに片方に「反」がつくのはなぜか。
単純な話、反四剣は四剣所有者に応じて所有者を選ぶからだ。
中にはセイバーのような特殊な例もあるが、基本的にはそれに近い存在に与えられる。
蒔風とショウ
翼刀と唯子
ならば、ショウが死んだら魔導八天は誰の手に?
「今の世界でそれを手にできるのはアリスくらいだ。だが、あいつはそれを手にしていない」
つまり、その所有者はまだ死んではいないということだ。
そしてこの男は、蒔風ショウという男が、自分だけ生き残って翼刀や唯子を死なせるような男ではな
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ