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世界をめぐる、銀白の翼
第六章 Perfect Breaker
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報が手に入ってもおかしくない?」

「そうなんだ。だからわからない」


これの閲覧権限。
セルトマンの正体。

わからないことがさらに深まってしまった気がする。

パソコンの前を離れて考え出すショウと変わって、翼刀が過去のデータを開いては流し読みしていく。
いろいろと聞いた話の内容だが、こうして読むとまたおもしろいものがる。

「うわ、ショウさんマジで昔ロクでもない奴だったんすね・・・・」

「いや、舜さんのも・・・ちょっと引くところあるけどね」

「まああのころは二人ともイカれてたらしいから」

「そっか!!じゃあ翼刀のファイルオープン!!」

「うぁめ!?や、やめろ。ヤメロォ!!」

ギャイギャイとモニター前で騒ぎ出す二人。
とりあえず拳骨をくらわせてから黙らせるショウ。


「うぅ・・・痛い・・・」

「お前のせいだかんな・・・・」

「だ、だって翼刀も」


「あぁ?」


「「ごめんなさい」」


ショウの一睨みで黙る二人。
怒らせたら、この人はヤバい。

とにもかくにも、立ち上がって本棚に手を伸ばす唯子。


その中にあった「とある魔術の禁書目録」と書かれた本に目がついた。
先ほどのゲームとは違い、背表紙を向けてずらりと並んでいる。


「とある魔術の・・・・インデックス?」

「あ、じゃあこれ上条さんのかもね」

「主人公でもタイトルに名前でないのか・・・・」

「ほら、でも表紙には載ってるかもよ?」

そう言って手を伸ばす。
掴み、引き抜こうとして


「あれ?抜けない」

本を掴んでも、引き抜けないことに気付く。
いくら引っ張っても、最後には本から手が離れてしまうのだ。


「なにこれ?」

「さあ・・・さっきのパソコンは見れたんだから、これが見れないなんてことは・・・・」

やってみる、と翼刀が腕をまくる。
そして本を掴んで引っ張り、動かないから踏ん張り、そして半分キレ気味に強引に引いた。


「おらぁ!!」



「いぢっ!?」

抜けない。それどころか、電撃のようなものが走って翼刀の手に鋭い痛みを走らせた

いてー、と手を振って抑える翼刀だが、すぐに目の前の異常に目がいった。


「なにこれ」

本棚を、赤い色をした網が覆っていた。

網の形は、多角形に広がっている。
つまるところ、蜘蛛の巣のような形で縛りつけていたのだ。

「これのせいで?」

「でも、これじゃまるで」

封印、という感じだ。
そして、それは正しい。強引に引き抜こうとしたために、それが視覚化されたのだ。


「じゃあ、みんなが消えたのはこれのせい!?」


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