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ヘタリア学園
第六千六百六十六話  入獄してから

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第六千六百六十六話  入獄してから
 サド侯爵はその変態行為が仇となって遂に捕まって入獄させられました、まだ死刑にならなかっただけましですが。
 それでもです、入獄した結果です。
「作家活動をはじめましたね」
「ああ、そこからだったんだよ」
 フランスはオーストリアさんに答えました。
「欲求不満のはけ口でな」
「情熱を注いで、でしたね」
「書きまくったんだよ」
「悪徳の栄えや美徳の不幸等でしたね」
 他にはソドムの百二十日もあります。
「そうした作品を書き残しましたね」
「ああ、そうだったよ」
 まさに入獄してからだったのです。
「そうなったぜ」
「そこはマゾッホさんとは違いますね」
「そうだな、まあ入獄してはじまるってのはな」
「サド侯爵らしいでしょうか」
「そうかもな」
 それはそれで、です。サド侯爵が作家としての才能を開花させたのは何と入獄してからのことだったのです。


第六千六百六十六話   完


                   2017・11・12

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