ソードアート・オンライン〜剣の世界〜
1章 すべての始まり
2話 演説
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。うまく言ってた」
「そっか。それならよかった」
そういってリアは笑ったが、再びすぐに顔が曇った。
「なんか上から目線で言い過ぎたかな?」
が、ツカサはすぐに首を振る。
「いいや、あれでよかったと思う。この状況で、慈悲も憐みも優しさもいらない。彼らに今必要なのは、ただ淡々と客観視し、絶対に揺るがない指導者だ。この人についていけば何とかなるだろうと思わせるためには、あれぐらいやらないと恐らくついてこないだろうな」
「それを聞いて安心したよ。そこが心配だったんだ」
再びリアは笑顔を浮かべた。
「明日も頑張らなきゃなぁ」
「もしだったら俺も一緒にいようか?」
リアがつぶやくように言うと、ツカサがそう提案する。しかし、リアは首を振った。
「ううん、いいよ、大丈夫。危なくなったら駆けつけてくれるんでしょ?」
リアはいたずらっぽい笑みを浮かべる。ツカサの頬もつられて緩んでしまう。
「まぁな。…モンスターだけじゃないからな、変な男に絡まれないように注意しろよ」
リアはツカサの言葉を聞くと、あきれたように笑った。
「ツカサ君、日本に来た時からそればっか言うよね。大丈夫だって。ここではハラスメントコードもあるし、大体そんなのが出る前にこれでもかってぐらい痛い目にあわせてやるからね」
「ならよろしい」
腕を組み、ツカサはもっともらしくうなずく。そこから数秒後、2人の口から笑いが漏れた。
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