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マイ「艦これ」「みほ3ん」
EX回:第22話(改2)<ありがとう>
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基本設定がある。

(提督という分不相応な立場を与えられた人間が勘違いして変な方向に走りそうだな)
私は勝手に苦笑した。

ただウチの日向に見られるように一部の艦娘は多少、反発することもあるようだ。特に戦艦級の艦娘ほど(今日の武蔵様もそうだが)自律して高度な判断をすることが多い。それが見方によっては「反発」と受け取られるのだ。

(五月雨は駆逐艦だから、そういう「反発」は無いはずだが)

ちょっと間があってから彼女は応えた。
「一番感じるのは提督が私に『ありがとう』と仰ったり、とても親切にして下さったからでしょうか」

「そうか?」
凄く持ち上げてくれるが自覚は全くない。そもそも計算で動くほど器用ではない。単に私が、まだ新人提督で不慣れなだけだ。
(この夏も含めて美保の艦娘に翻弄された結果だとも思うんだが)

五月雨は続けた。
「それに、この鎮守府には、たくさんの来客があるんです」

「へえ」
まぁブルネイといえば航路の要所みたいな位置だからな。

「私もよく接待をするのですが……ほとんどのお客様の態度が大きくて……あっ!」
急に五月雨は唇から手を離して慌てて頭を下げる。

「す、済みませんっ提督! ……私ごとき、とやかく言える立場ではないので、どうか忘れてください!」
彼女は何度も頭を下げて発言を撤回している。少し離れたところからブルネイの川内が呆れた顔をしている。

「あ、いや」
(私のほうがビックリした)

「大げさだな、大丈夫だよ」
私の言葉に彼女は苦笑している。

「あの先ほどの発言は取り消しで」
五月雨は祈るように胸の前で手を組んでいる。不安な顔で……

(嗚呼! そのウルウル目はやめてくれないか?)
本当に、お前を連れて帰りたくなるから。

もちろん彼女の言うとおり、この南国の来客は要職に就いてる連中ばかりだろう。こんな小さな艦娘が応対すれば大半の人間が高飛車な態度を取るだろう……可哀想に。

私は立ち止まると彼女の手を取って言った。
「大丈夫。そんなこと気にしないし、誰にも告げ口なんかしないよ」

「はい!」
五月雨は明るい表情を取り戻した。

「提督の優しさ、信じていますから」
そう言って彼女はギュッと手を握り返してきた。本当に……この子はカワイ過ぎる……だが私は自制した。

もしも参謀や美保の艦娘たちが居なかったら私は絶対に彼女を抱きしめていたに違いない。だが威厳を保った振りをした私は頷いて手を離した。
そして再び彼女と肩を並べて歩き始めた。

そのときは以後から妙な気配を感じた。「もしや?」と思って振り返る。

案の定、後ろを歩いている青葉さんが悔しがっている。
「嗚呼! カメラさえあれば……」

「何だ、今の私と五月雨
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