暁 〜小説投稿サイト〜
HUNTER FUNG
外伝
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初

「アレハン商会は、毎回いい仕事をしてくださる(ルブルめ・・・いいパイプを持ちやがる・・・が、それを見抜いた奄の情報網は、恐ろしい)」
顎鬚を撫でながら、文圍は独り言をボソリとつぶやいている。そんな思惑は誰にも気づかれないまま、荷台から降りてくる商品を見つめていた。老人を別区画に追いやり。男性と女性に別けて、男性は大人か子供かでさらに別ける。すると、後ろの方から修道服を着た男性が近づいてきた。

「文圍さん、パーティーの時にお願いしたように、お買い物に来ましたよ」
修道服の男は、嬉しそうにしながら、文圍に話しかけた。茶髪にメガネをかけた。南の隣国マルナス王国から着た宰相である。頭の回転で出世した感じの男であるが、マルナス程の小規模な国では、それもあるのか、無いのかもわからないほどのレベルだろう。

「ああ、スットマン。よく来た。(よくここまで、来たな・・・よっぽど貧弱か?)」

「いえいえ、お声をかけてくださったのですから、行きますよ・・・それに面白い商品がたくさんありますね」
話し合いながら、文圍とスットマンは檻の中を歩いた。すると一つの檻の前で止まった。その檻は、中に大きな獣のような機械人形を乗せた檻だった。

「これはなんですか?」

「これはコアというものから戴いた。ガーディアンと言うもの」

「ガーディアン」

「ええ、東南の島々の一つに、島を守る守り神がいるそうで、それがこれでは無いかという噂じゃ」

「それは、面白い。これを買う」
スットマンは、ガーディアンに一目惚れしたかのように、即座に購入を決めた。文圍は早速提示金額を出すと、今回に持ち合わせた金額を遥かに凌ぐ金額だった。金額に驚き後ずさるが、簡単には引けずに値引き交渉を進めるが、そこは商人の文圍が一枚も二枚も何枚も上手だった。仕方なくガーディアンを諦めて、次に進む。歩いていると、あの魔導騎兵の前で、止まる。と言うより、スットマンの提示金額にあう商品に、誘導されたのである。

「騎兵甲冑を買っても、兵が熟練じゃないと意味が無いです。それでは、1人損してます。」
スットマンの言うように、甲冑を買っても扱う人が中途半端では、意味も無く。ある程度の兵が使って初めて意味がある。それなら、甲冑など買わなくても、普通に働かせれはいいのが、スットマンの考えである。しかし、文圍は屋敷の使用人の宦官に小さな子供1人を運ばせて、魔導騎兵「暗黒騎士」を装着した。すると、腕や足など鎧からはみ出している部分に黒い繊維が巻きついてきた。そして、魔導騎兵は歩き出し、文圍の指示で運ばれている商品の男性を斬り殺した。魔導騎兵の剣は、血を吸いエネルギーに変える為、取替も摩耗も無く、汚れない。

「おお、これはすごい。気に入った。買います。買います」
その光景を見たスットマンは
[8]前話 [1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ