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HUNTER FUNG
外伝
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かない、私の心の一部をそなたに、預ける。来る日に、また呼ぶ。その時までどうか…」

気がつくと、誰もいなかった。

その虚しさに、泣いた。

何度も何時間も、泣いた。

泣き止んだのは、それからどのくらい経ったかは、わからない。
が、私は、歩き出した。

止まってても、意味は無い、アルシール様に言われたように、世界を観るんだ!

そして、来る日に、アルシール様に教えるんだ!

旅を、楽しさを、仲間を!


ジェス編

ここは、どこの国にも属していない、小さな村。人通りも少なく、他の他国からも目を向けられない、のどかな村だった。ボクの家族は、じいちゃんに父ちゃん、母ちゃん、ボク、弟、妹の6人家族。ハイテク機器もなく、電気などのライフラインも無い。水が欲しかったら、川や井戸に行って組み上げて運び。火が欲しかったら、薪をこすりつけて火を起こす。ボクは、みんなの為に働く、そんな生活が続いていた。それに、ボクも好きだ。
そんなある日、村を得体の知れない人たちが、襲ってきた。髪と瞳の色以外は、上下真っ白な服を着た人たち。不意打ちしても、怯まず。攻撃は、すべてさばききられ、抑えつけられる。逃げても、すぐに追いつく。常人離れした人たちに、村の人たちは容赦なく捕らえられた。母ちゃんがボクの名前を呼ぶ声がして、逃げようと振り返り走るが、紫色の髪と目の男がいた。
「ジェッタ・・・そいつで最後だからね」
黄色の髪と目をした女性が、紫の男に言った。ただその女性は、ボクの妹を足でリフティングするかのように、遊びながら歩いていた。その行為に怒り、襲いかかるも
「りょーかい」
紫のジェッタは、返事をするとボクを軽々と持ち上げて、村人が縛られているところへ、投げ飛ばした。

「こら、ジェッタ。大事な商品を投げるな。アーズは、リフティングするな・・・あとで修理しないといけないんだぞ」
と水色の髪と瞳の青年、リバブが2人を怒った。しかし、ジェッタは手のひらを見つめているだけで、ことの顛末を理解していない。アーズにとっては、ジェッタと同じように、村人の集まっているところへ、蹴り飛ばした。


ガタガタと荷台を揺れながら、荒野を走る去る馬車。乱視になるほどに揺れが、激しいほど行きよいよく走る。そんな馬車が、ある建物の中に入っていった。
馬車は建物の中に入ると、縛り付けていた呪符を外した。途端に荷台を覆っていたカーテンが緩み、荷台が丸裸になった。そこには一枚のボロ布をワンピースのように着ている老若男女が乗っていた。乗っていた人々は、一人一人列をなして降りる。口の周りを布で縛られ、手を縄で縛っている。足は先頭の人の左足に、縄を巻き後ろの左足にもう片方の縄を巻着付けてあった。それを交互に交互に縛り付けて、最後の人の右足に縛り付けている。


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