HUNTER FUNG
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その瞬間、目の前が真っ暗になった。プッツンと視界が消えるように・・・まるでテレビの電源を落としたかのように消えた。
女の声が聞こえてきた。「拓哉起きて、拓哉」と俺を起こす声が、甲高く耳に響いてうるさい声が・・・。
まだ眠いのに、体を揺すられ叩かれるなどして、気持ちのいい睡眠から目が覚めるかの様に、デスクの上かズルズルと離れていくかのように、上体を起こした。
「・・・」寝ぼけているっていうのが今この俺を証明している状態だ。目はまだショボショボとしている。思考は勿論働かない。
そんなのを見かれたこの女は、持っていた書類で思いっきり俺の頭を叩いた。
「痛・・・・なにするんだよ!」痛がりながら、思いいきり椅子から立ち上がった。
「拓哉、やっと起きたね!もう朝よ・・・どうなのシステムの仕上がりは・・・」と女は言って立ち去り、自分のデスクに座って行った。
彼女は、好町遥「このまちはるか」。俺と同じ開発スタッフのメンバーの一員である。ちなみに俺は大狼拓哉「おおがみたくや」。そして俺はこの開発スタッフのエース的存在だ。
「あ〜90%位は完了した。一応確認もした。後は締めをすればOKだ」と俺はマウスとキーボードを弄りながら遥に聞かれたことに応える。
「了解、っと言っても拓哉が見て終わりじゃないし、明日の水曜にスタッフのみんなでチェックを入れる」と冷静に状況を判断しながら言い返す。
「そして、後日に意見を出し合って不備や内容の確認。金曜日に修正して完了。その後2週間かけてさらに社内の人間にベーターとして確認して、OKを得る」遥の言ったことの続き俺が言う。
「その後、病院の患者を使って臨床実験を開始する。その実験の結果を用いいて、実用化運用に向けての配信と・・・」遥が言う。
「なぁ〜毎回思うが、それなら社内のテストやスタッフのテストとかの数、少なくてもいいんじゃねぇ?そして俺たちの仕事も減り、オフが気楽に過ごせると思うが・・・」と俺は椅子を遥の方に回転させて言う。
「まぁ確かに拓哉にしては、まともな意見ではあるが、それでもチェックと言うのは重要な作業よ。それに人から言われるより、自分で納得して出す方が後々楽よ!意志が強ければ話を押し通せる」と冷静な言葉とは裏腹に、熱が感じられる。だからか、こいつと付き合っているが一度も口論では言い返せた試しがない。
「・・・まぁそうだな」と言いながら画面に向き直り、遥に言い負けた気分になり「たまにはどっか行きてぇよ」と思いながら作業をしていると、遥から「そう言えば、この調子なら週末は支配されなさそうだから、どっかデートに行こうよ」と言ってきた。
「お、お〜おそうだな、そうだな・・・」と言いながら週末デートの話になった。つくづく俺はこい
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