リバロ・ヤグラワ・ヤグロフ
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では無く、持ち前の個性である。鋭く尖った指での引き裂きを得とし、圧倒的な一撃では無く相手に傷を増やし弱らせて倒すか貫くのだが、ここはイスタロフとの修羅経験が役にたち、かすり傷しか無い。
「ふ〜う、ここままではヤバイが、動物と思えばいいかな・・・」
「じゃじゃじゃじゃ」とヤグロフは言い放ち、天井へ跳ね上がったらすぐさまに、天井を力強く蹴り返し頭上から右腕を刺してきた。
小範囲で躱し蹴り返すが、ヤグロフの動きで後ろに避けられ、また飛びつき出しシュルスの顔面に向け左腕を突き伸ばす。
シュルスも上体反らしをし間一髪で躱すが、空中でヤグラワの伸びきった腕を掴み両足をヤグロフの首に巻き付けた。三角締めを空中で成功させて両者床面に着地した。
「じゃあ〜じゃぁ〜・・じ・・・」とヤグロフの顔はだんだんと青白くなっていき、口から涎を垂らしなが体の動きが無くなり、意識を失った。
「ふ〜う。終わった・・・さて、ハルさんや追いつかなくてはっす・・・あれ」
しかし、ヤグロフとの戦いで擦り傷を多く作りすぎたシュルスは、出血などから体が思うように動けなかった。
「へへ、これはすぐには動けないっす。皆さん後は頼むっす」と言ってシュルスは少し横になった。
ヤグロフの引き裂く攻撃と違い、ヤグラワの攻撃は拳による一撃決める武闘家。いわゆるインファイター。砲撃を主とするハルには絶好の敵なのだが、ヤグラワの動きがその振り的な状況を無くし、ハルの懐に間合いを詰めてボディへのストレートを仕掛ける
が、ハルも戦争の経験者。間合いを詰められ剣で切りつけられることは幾度とあった。今回もそのように動き後ろに躱し2・3発放つが打ち払いか避けて躱されるのが続いていた。
「ハァハァ、見てて思ったがやはりコイツは肉弾戦主体の戦闘スタイル、いわゆる格闘家ねぇ・・・どうしよう・・・剣なら・・・振りかぶったときに隙ができるから、今までそれでやってきたけど・・・今回はそれもないし・・・腕の脇締めも甘くないしなぁ・・・ヤバい」
ハルは、攻防のなかで対策を練っていたが、経験や他の人間もいないことから自分の立場や状況を考えていた。
そんな思考が油断を生みバランスの悪い枯れ木の上に足を乗せた。ハルは一瞬でしまったと思ったが、ヤグラワはその隙を見逃さなかった。
「考えことでもしてたのか、しかし一撃で終わる。苦しむことなく、意識を失いそのまま眠る」
と言いヤグラワは、ハルにボディに右手からのコークスクリューブローを打ち込んだ。ハルは吐血しがら、後ろの壁に吹き飛ばされ少しめり込みひび割れを起こした。
「ガッハァ」
壁に叩きつけられたハルは、ズルリと崩れ落ち地面に倒れた。
殴り終えたポーズから体を持ち直
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