リバロ・ヤグラワ・ヤグロフ
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め、拳の12連打。
ダルフは踊り場に駆け寄り、シロンを飛び越え上から炎を吹き付ける。しかしヤグラワはヤグラワとは別の身軽の動きの足運びで、シロンの顔面に一蹴り、ダルフの背後から正拳突き。ハルからの援護射撃を左腕でなぎ払いで打ち落とす。着地と同時に左腕に付いた汚れに息をかけ吹き落とす。
「おい・・・ぐっはぁ」
ヤグラワの動きを見ていた、シュルスが呼びかけたがそのよそ見の間に、ヤグロフに右で殴られ地面に倒れる。それと同時にシロンが階段からズルズルと落ちていた。
「シロン・シュルス」
とハルは二人に声をかける。
「このままじゃいけないっす、シロンとダルフは3階に行ってください。ここは僕らがヤルっす」
「そうだなそれで行こ、このままやっててもラチがあかない」
とシュルスが持ちかけ、シロンが賛成したが、ハルは戸惑った。
「そんな二人で行って大丈夫なの・・・ここはみんなで進む方が安全じゃない?」
と言ってシロンとシュルスは沈黙するが、そのやりとりを聞いていたダルフが階段を駆け上がっていった。しかし、ヤグラワが上段に駆け上がり内側から詰め寄り、ダルフに襲いかかる。その瞬間にヤグラワの背後の手すり壁が爆発し、ヤグラワはその爆発に巻き込まれた。
「おいおい、おじゃぁあ」
とヤグロフは吠えてハルを睨み、飛びかかる。
「アマ〜」
がシュルスがスピードで間合いを詰め、殴り飛ばす。
「よそ見してんじゃねぇす」
シロンも3階に駆け上がり終え、2人を先に行かすことに成功した。
「まずは、これでいいんだよね・・・」
「あぁ大成功っす・・・後はこいつらをどうにかするっす」
とハルとシュルスはお互いの状況を確認した。しかし、考えさせてもくれずヤグロフはすぐさまに飛びついた。
「僕はこいつをやるので、ハルさんあっちをお願いするっす」
と言って、シュルスはヤグロフと交戦しだした。シュルスのカクカクした動きとヤグロフのくねくねした動きの戦い。空中戦を繰り広げだした。
「あっちは、さっきの爆風でのびているんじゃないの・・」
と小言を呟きながら、階段を駆け上がり、折り返しの踊り場まで上がると、ヤグラワは服についた土汚れを落としていた。
「ピンピンしてるよ・・・」と呟き、うわぁ〜と言う言葉が似合いそうな、引いた顔をしていた。
シュルスの片足を使ってスピードを出すのに対し、ヤグロフは両手両足を使って飛び跳ねている。この差に、ヤグロフの変則的な動きをなしていて、シュルスの攻撃を半身を逸らしで躱すことができ、カウンターを与える。
本来の格闘技の戦いなら、この動きをされただけでダウンを取り倒すことができるが、ヤグロフは殴るの
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