世界
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での行為を特別に許された。が稀にある集会には必須参加の義務があり、出席しないと即多額賞金での指名手配がされる。
このメンバーになるには、「影響力」が一番重視されることが多く各界の有力者を選ぶことが多い。この中には、氏族や武家や格闘家や商いなどのその道などで強い支配力や権力を持つもの達の集まりである。
「す、すごいじゃないですか。さすがは我峰さん」
重たくどんよりとした空気の中、1人歓喜の声を上げるものがいた。
肌黒く背丈は2mはあるのに、身体は細く手足も細長い男が、大きく両手を広げて喚いた。だが
「おい、シュルスやい。静かにしなさんか。そう嬉しいことではない。首領がこのギルド「永遠の行軍」を抜けるのか残るのか、進退を決めているのだ」
この白髪の男。ホワイン。
名のある剣の使い手として有名。また永遠の行軍の中でも尊敬の念が強く影の長ともいえる存在だ。
「あ・・・・う」
ホワインに言い止められ、シュルスの浮き足になったお祭り気分も沈静し、また部屋にどんよりとした空気が流れた。
「そのことなんだが、俺は加入をすることを決めた。そしてギルドは継続するが、中途半端でケジメが付かないため、ギルドの長であるイスタロフに首領の座も譲ろうと思う」
我峰は、真顔でみんなに言い終えると、イスタロフの方をゆっくりと見た。
「・・・・そんな見んでくれ、結局のところギルドは辞めず、また一緒に走れるのだな・・・」
イスタロフは、気落ちしたように下を向きながら、目を細め声も小さくなりながら言う。
そんな中を目を覚まし、空気の力で体を浮かしながら踏ん張りその場に加わる、シロンの姿がある。
イスタロフ・・・
「まだ走れる」
イスタロフの言葉に、我峰が反応する。イスタロフとは大きく違いハッキリとした言葉で。
「ふん、ならいっか。ぜははははは」
さっきまでとは大きく違い。イスタロフは、シュルスの時みたいにいつもどおりにすっと立ち上がり大笑いをした。それにつられてか
「にひぃ、がはははははは」
と袈も馮今も大笑いをし、シュルスも一緒に笑い出す。ホワインは大笑いはせず口元を緩めるように、クスッと笑う。気付くと永遠の行軍の人達が全員笑っていた。
「え、なに。なになに。あんなけでみんな理解したの」
周りの人達が急に笑い出すことに、ダルフとハルは怯え動揺をした。がダルフは真意を理解するや納得したかのように笑顔になった。
「面白いこれがギルド。このように決まり事やリーダーがやることに言葉などいらずに協調し合うなんて面白い」
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