永遠の行軍
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い」
「かぁ、いいね。面白い」
と高笑いをしながら、ララハ村に戻っていると信じ足を進める。
ララハ村の門に来ると、前来た時は錆び付いて人っ子一人もいないはずが、今村人があちらこちらとせっせと働いていた。
「なんだなんだ、お前さんの言っているイメージと違うが・・・」
「俺もびっくりだ」
「と言う割には少し喜んでいないか」
そう袈が言うが、そうだ、俺は喜んでいるあいつらは村に戻ってきたんだと。
村の中に入っていくと壊された箇所の修復のためにトンカチのカッコン、カッコンと音がいたるところでなり響いていた。
「だ、ダルフさんじゃないですか」
するとアバの賊に立ち向かったあの男が駆け寄ってきた。
「おぉ、お前か怪我は治ったのか」
「えぇおかげさまで、あの時に助けてもらったおかげで」
「そうか」
「それより早く役場に行ってください。お二人はもう戻ってきていますよ。ダルフさんを探しに行くとかも言ってますから下手したらすれ違いになってしまう」
「そうかそれはわかった。ありがとう」
「はい、ところでそちらの御仁は・・・もしかしてアバの」
「いや、違う俺を助けてくれた方だ」
「それはすいませんでした」
「いや、いいってこと、逆にざわつかれるのを楽しんでいたところさ」
と2人は村役場に向かった。
「どうやらお前さんの賭けがかったようだな」
「ふん、当たり前だ」
その頃、役場の展望デッキでは村長とシロンとハルが話していた。
「さっさとダルフを見つけて、早く宴やろうぜ」
「そうね、私たちが倒したドラゴンの肉もあるし、村の復興を祝って」
「早く酒飲みてぇ、特に生をよ」
「生って何」
「生は生だよ」
「だでなに」
「おめぇ生も知らないのか」
「・・・」
「っかぁこれだから田舎者は、生ってのはなビールなんだよ。あの味の美味しさはたまんないぞ」
「ならビールって言いなさい」
「なんだよ、お前は生飲まないのかよ」
「私生よりはワインかな・・・大人の味よ」
「なんだと」
「ちなみに俺はビールかウィスキーかな」
「俺様は地酒だな。この渋さは訳のにはわからねえがな」
と言いながら、ダルフと袈が混ざってきた。
「あぁこれはこれはダルフさん無事で何よりです。」
「すまない、遅れてしまって」
「いいえ、戻ってきてくれて何よりです」
「賊は取り逃がしたが、当分は何もないと思う」
「えぇ本当に皆さま方が村を救ってくれました。本当にありがとうございます」
「いいえ」
「なにが、いいえよ」
と後ろからハルが尻蹴りをする。
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