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HUNTER FUNG
アバの賊
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ダルフはそのまま地面に降りていかず途中に張り巡らされていた、ロープに引っかかりその反動で男をいたぶっている賊へ向きを合わせて飛んだ。賊はみんな地面にはいずくばる男に夢中になり、上から降ってくるダルフに気付かなかい。


「なぁそろそろ反撃してくれよ、これじゃあさぁ俺がいじめてるようにしか、ブァ・・・」
男をいたぶることに夢中になっていた賊のものが突然ダルフに蹴り飛ばされて宙を舞いそのまま木に激突して、そこからピクリとも動かなくなった。
突然の出来事に驚き落ち着きのない賊が慌てて飛び出しダルフに襲いかかっるが、賊よりも実戦経験のあるダルフは難なく初手をかわすどころか、片手で曲刀の握り手を抑え残りの片手で相手の胸に掌底を与えて押し倒し、槍を突き刺そうとしてくるもう一人の賊をかわし背後に回り込んで背中に拳を一撃、そのまま膝から崩れ落ちた。他の賊はダルフの強さに引き下がろうとしたがシロンの鉄鎧に捕まり、2人同士抱き合うように叩きつけられ、地面に打ち付けられるかのように投げ落とされた。

「あーもう二人してずるい、私も倒したかった」とハルはダダをこねりながら、「おいおい、俺なんかダルフのあまりだよ」
とハルとシロンが建物から出てきた。

「なんだ、きたんか」
と何気なく言うと胸倉を掴み出し怒って
「なんだ、来たんかじゃないよ、なに勝手に飛び降りて敵さんボコボコにしてくれるのよ。私たちの分を残しなさい。」
と言った。
「あ、あー。わりーなんかやばそうだったし」

ざっと村の人たちが一斉に降りてきて、男をすぐさま建物の中へ行き治療が行われると同時に俺たちを祭り上げた。そして「アバの奴らを倒してきてくれ」って村のひとがいろいろな角度からお願いの声がしてきた。
そんな熱狂の中、村の人たちが道を譲った先に村長のガバがこちらに歩いてきた。

「村長、俺らこれからアバの奴らを追い払ってくるよ」とダルフが手に平を拳に変えて言った。

ガバ村長は、少しためらい沈黙したが、3人に呟いた。
「お願いします。しかしあまり無茶だけはしないでおくれ、他の連中は良くてもジェイスだけどうだかわからん。くれぐれも無茶はしないでおくれ」
と言って、村長は深々と頭を下げた。それと一緒に他の村の人たちも同じく頭を深々と下げた。

「あぁ、任してくれ、ぜってい追い払ってくる」
と言い、3人は村をあとにした。



村の人たちの情報によると、アバの賊はララハ村の北西の方角にアジトを構えているみたいだ。
さらに情報によると、アバの賊が来る前からその場所は昔から大きな岩が多く起伏の激しい場所らしくまさに自然要塞とのことらしい。一応リーダーにはそれなりの土地を活かす知恵があるみたい。
現にその場所に行ってみると、地面が小山のように上へ上へと盛り
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