アニマ
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「バカいっていないで行くよ」
とジットを引っ張るようにセラが連れて行った。
「じゃあ、お願いする」
とランダとダルフを一緒に戦場に向かう
「おい、離せよ。俺も戦闘に加わりたかったのに」
「ふん。馬鹿ね、あそこでダダこねてもどうせ他の軍の人に連れてかれるよ。
監視付きでね。」
「なるほど、でどうするの」
「こっちの方に抜け道があるのよ」
「おぉ、なんでこんなの知ってんだ。それはジットの修行をのぞき見してたのよ」
「はぁ」
「大声出さない、周囲に気づかれる。行くわよ」
「お、おう」
建物と建物の間の小道を歩いてぬけると、そこには半径15cmほどの木の丸太材が2m辺りの高さまであり、その先は鉛筆のようにとがったように削られた柱が建っていた。
それはさっき居た門から連なっていた壁で門から何十何百と建っていた。
「なあ、壁があるどこにも抜け道はないよ」
「馬鹿、ここじゃないよ。こっち」
とセラはジットの手をつかみ、引っ張りながら走る。
壁沿いを走っているとたまに体を横にして肩や背中、腹を擦らせながらゆっくりと歩く幅しかないときもあったけど、それでも走る。
「おい、抜け道なんてぜんぜんないじゃんかよ」
「うるさい、黙って走る」
そう言われながら走っていると、丸太材の木の壁が無くなり自分たちの背丈の高さの垣根が連なった。
すると少し10cmと間が空いた垣根があった。
がセラはさらに背をかがめ、匍匐前進をするように垣根を潜り抜けようとしていた。
そう見ているとセラが50cmくらいの幅がある垣根を越えていて立ち上がりジットを呼び寄せ、壁の向こう側にあった木々に向かおうとしてたので、俺は置いて行かれないように急いで垣根を潜り抜けセラを追った。
「なんだよ、ここは俺は知らないぞ」
「ここは果樹園や野菜畑などがある。
農業地域よ、ここなら戦争になってもいいように自給用や市場に置かれてる分もあるよ、なぜ知っているかはここは店の食材を八百屋の人からもらう時に案内されたからよ」
「それはわかったけど、なんでこんな低い草木に囲われているのだよ。
これだと敵やモンスターの襲来にぜんぜん守ってくれないだろ。さっきまでの丸太の木の方が安全のように思うぜ」
「それは、まず垣根が特殊の香りを出す木で、モンスターや獣はこの香りを嫌がってこないのよ。そして人敵用にもトラップが仕掛けられているのよ。」
「おいおい、ちょっと待て。それじゃあ俺たちもそのトラップの餌食になるのじゃないかよ
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