アニマ
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「あれ、なぜ」
ジットが不思議そうにしていた。
「じゃあ、ジットはそのまま休みながら見てなさい」
とダルフが言ったので、ふたりの様子を観察してみた。
するとダルフがセラに手をかざした。
そしたらセラの体がラームを倒した時のダルフさんみたいに、うっすらとだが少し光りだした。
とその瞬間にセラ膝から倒れ落ちた。
「あぁだるい、疲れる、もうちょっといけるのだけどな」
と悔しそうに言うと、そこにダルフがつぶやいた。
「いや、頑張ったよ、アニマの着火が早くなった」
「アニマの着火」
とジットが疑問に訪ねた。
「そう、アニマの着火。
これがこの修行の目的。
アニマを自然に着火すること、いわゆるアニマ自らの意思で使えるようにすることなんだ」
「それで、ダルフさんはセラに手をかざして何をやっていたのですか。」
と新たに聞き返す。
「あぁ、これはアニマを目覚めされるに為にアニマを使って火をつけているのだよ。
そもそも説明したようにアニマは魂みたいに体にある潜在的な力の事なんだ、本来は自然に目覚める力なんだよ、力に目覚める人は、軍やギルドなどの人たちが訓練や試練から目覚めて使えるのだよ。
それを修行で目覚める為には、アニマをかざして自然にアニマを目覚めさせる。
それがいい方法なのさ。
火がくすめば、その後は亭主さんが一人前になるまでまた修行ができる、少しキツくなるが大きい力になるよ」
と説明した。
「そうなんだ、じゃあもっと修行を続けなければ」
「いや、もうジットはある程度、アニマが目覚め始めている」
「それにジットはさっき1時間もやっていたのだよ」
「ええ、1時間も。
始まってすぐに倒れた記憶しかないんだけど」
「それがこの修行の大きな特徴なんだ、アニマを目覚めさせることは、魂に話しかけることなんだ、だから受けている側は、深層心理に入ってすごい集中している状態と変わらないんだ。
だから人の声も聞こえない、時間が早く感じるんだ。」
「でもまぁ、目覚めかけている力と一緒やっていたら、まだ目覚めの兆しが来ないセラのアニマが芽を出すかも知れない」
「そうなの、ならジットすぐに立ちなさい、私のアニマのために頑張るのよ」
「えぇ、なんだそりゃあ。
でもセラの力が目覚めるならいいし、それに俺の力が形になるなら」
といい二人はまた立ち上がり目をつぶって修行を再開した。
ジットは今度は深く潜れてるみたいで安定し始めている、亭主さんいや「天樹」の修行のおかげだな、基礎ができている。
そ
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