アニマ
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たように言っていた。
「いやオヤジ、別に嫌って訳はないんだ、セラが教えて貰うなら俺もって思っただけだよ。
それを言うならお前こそおやっさんに教えてもらえよ。」
「そうだよ。パパならジットに教えている修行よりも、特別にコツとか、いろいろと分かりやすく教えてあげるから。それにダルフさんは旅人だよ。いつもまでもここに滞在している訳にはいかないでしょ。」
と亭主がさらに情けなくなってきた。
とそこにダルフが応えるように、話した。
「それが軍のランダって人に、少し私の監査期間はこの村に滞在して貰うことが、軍のメンツを保つための条件を出してきてので、それを飲んだのだよ。
なんせ飲まずに出発すると軍に攻撃した扱いで指名手配扱いにしなければならないからね。一応向こう側に非があって、もラームはこのマルナス軍の人間だからね」
とランダから言われたことを、ダルフは語った。
「なら、修行を付けてもらえるのですか」
とセラやジットは、笑顔で言った。
「おいおいそんなことダメだろ。」
と亭主が口を挟む。
けどダルフは、
「まぁいいですよ。特にすることないですし、先ほど言ったように軍隊さんがいる間はいてくれってことになっているので。」と言う。
「やった」
とセラやジットが大声で喜ぶ。
「もぉうるさい、今何時だと思っているの。いくらダルフさんが戻ってきて話が聞けるから店が終わったらパーとするからってもう深夜よ、明日にしなさい。」
と亭主の奥さんでセラのお母さんが言ってきたのだ。
「はい、じゃあダルフさん明日お願いね」
とセラが言い。
「わかりました。じゃあまた明日、おやすみ」
と言ってジットは、店を後にした。
「じゃあダルフさんも、これ部屋の鍵ね。宿屋は左隣の棟だけど、私たちの住まいは奥の離れにあるの、その1階の玄関の直ぐにある部屋ね。
普段は物置として使っているけど、話を聞いて寝泊りできるように整理しておいたで。
家賃は修行をみる講習費でいいかしら。」
と亭主の奥さんは言った。
「いえいえ。むしろありがとうございます。
宿泊費まで考えてくださって、自分のこれからのこの村にいる滞在期間をどう過ごすか悩んでいて、この宿屋に来てよかった。」
とダルフが言った。
「おいおい、ちょっと待て、我が家にダルフさんを泊めるつもりかい。
わざわざ空き部屋があるのに。なんでうちに泊める。それにセラだっているのに」
と亭主が言った。
「別に、私たちの寝室は2階じゃない。
それにわざわざ宿部屋に泊めるなら、維持費の足りない分はあ
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