アニマ
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セラにも見せてやるぜ」
「ハハハ、それは楽しみなものだ。
何年先になるかわからないが。」
「なんだと。」
と二人は話した。
するとそこにセラがこう言った。
「じゃあ私はジットより先に、ドラゴンを倒す。」
「え?」
二人は鳩が豆鉄砲でも食らったかのようにきょとんとした顔をした。
そして次の瞬間。
「えー」
二人は大声を出した。
セラの発言を理解したのである。
「ちょっとまて、セラちゃん。
(お前がドラゴンを倒す?)ハハハ、面白い冗談を言うね。おとうさん違う意味で嬉しいぞ。」
「違うよ、
おとうさん。
冗談じゃなく本当に冒険に出て倒すのだよ。このダルフさんみたいに」
「いやいや、
ちょっと待て、女のお前がそんなの無理だろ。
第一に武器も持ってない。それに持っていたとしても扱えないだろ。」
「武器なんてダルフさんも持ってないよ。」
「ダルフさんは経験や武術流派を習得しているのだよ。」
基本的にこの世界では、素手を使って戦う拳法や柔術、刀や槍や弓を使った刀流に槍術に弓術などもある。戦い方や人により編み出される流派が数多く存在していた。
「そうだよ。ジットの言う通りだ。辞めなさい。」
別に武術や流派に頼らなくても、
アニマがある。
「!!!」
「昨日、ダルフさんがラームを倒したあの炎を出した技、あれアニマでしょ。私知っているんだから。」
「アニマ・・・セラ、お前知っていたのか。これこそが武術や流派やましてや武器に頼らなくてもいい手段があることを。」
とオヤジはボソリと告げた。
「うん、前旅の人と話すときや昔の仲間の人やギルド関係の仲間の人と話している時に、何回か聞いている時にわかってきた。
そして昨日ダルフさんのあの技を見て確信が持てた。」
「そうか」
とオヤジは言った
「・・・」
俺は何も話せなかった。
俺の知らないことをセラが知っていて、驚いて話せなかった。
そこにセラには更に追い討ちをかけるように、ダルフに質問をした。
「ねぇねぇダルフさん、私にもアニマを教えて」
「あーずるい、俺にも教えてよ」
と俺が言うと。
「なによ、ジット。
あなたには、パパがいるじゃない」
とセラが言うと
亭主が
「そうだ俺の修行は嫌なのか。それよりセラちゃんパパよりどうしてダルフさんを選ぶのよ。」
といつも男気が溢れている亭主が今回だけは情けなくしょぼくれ
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