アニマ
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っている人物らしい。階級は准尉。」
「准尉って偉いの」
とセラが質問を投げかけた。
「ちなみに、将校より下の階級、主に軍曹などは出身地域の自治区からやっていくのだよ。ちなみにラームは軍曹なのだよ」
と亭主は応えた。
「へぇ、パパよく知っているね」
「何年この通信情報商業共有ギルド「泣かない宿」のオニッシュ村の店の亭主やっているのだ」
と亭主は自慢げに語った。
そう言ってジットがふと思った
「あのラームで軍曹か、マルナスは世界の各国と比較してもそれほど大きくはないから、軍事力も大きくはないから隣国の内戦や覇権争いや戦争に巻き込まれるとは限らないしましてや侵略戦争から守っていけるのかも心配って亭主が言っていたのに、軍の階級制はきびしいな」
と考えていたが、それよりも話を戻さなくては。
「で、ダルフさん、そのランダって軍の人に何を聞かれたのですか」
とジットがお題に戻す。
「まず、ラームとの戦闘の経緯だね、ありのままのことを答えたよ」
「そして、旅の経緯だね。マルナスの東沿岸部のチルイ地方のジルワットから世界をこのユルシア大陸を巡回することが目的だと告げたがね」
「そう言えば、お兄ちゃん旅人なのだよね」
「あぁ、そうだが、かれこれ一ヶ月はもう旅しているなぁ…一ヶ月も」
「じゃあさぁ、外の世界はたくさんのモンスターや恐竜とかいるの?」
「あぁいるとも、ゴブリンやオーガやレックスにラプトルそれに、山の上の方だけど、
ドラゴンらしき姿も観たな」
「ド、ドラゴン」
同時に俺とセラが驚いた。
セラは、驚きひきつった顔をしていた。
無理もないドラゴンなどの幻獣を見てきたとなれば、驚きを隠そうと思うのが無理のあることだ。
シカやクマやゴリラやサルやイノシンやオオカミなどの動物や、ゴブリンやオーガやキノコのお化けやアンデットなどのモンスターがいる。
そしてまれに恐竜もいるのだと…いやそれが当たり前なのだと思うのが、村や町で暮らす人々の常識的な事になるのだから…動物やモンスター以外のドラゴンなど幻獣は旅に出てみないとわからない常識だ。
しかしこの少年だけは、違った反応を見せていた。
目を輝かせて、笑顔で喜んでいたのだ。
「お兄ちゃんそれ本当なの。本当にドラゴンはいたの。」
「あぁいた…対峙した訳ではないが、翼の生えた竜が空を飛び立っていた。あれは間違いなくドラゴンだ。」
「スゲー。本当にドラゴンはいたんだ。
オヤジ、俺は将来絶対ドラゴンを倒してみせる。
そしてオヤジや
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